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ここはとある異世界の地球にある日本。そして、この物語の舞台である場所でもある。その日本には現在、1人の男を中心に大きな変化が起きようとしていた。 connecting ~i could find a death~ - 第3話 『幻惑(げんわく)』 - ンは、再び目を覚ます。 「…。」 目を開けるとそこは見覚えのある空間だった。見間違えるはずがない。ここはあの夢と同じだ。けれど、何故?私は眠っていたはずだ。一体どうしてこんな所に居るのだろう?「…そうだ! あの時、確か…。」 彼はゆっくりと上半身を起こす。周囲を見渡すが自分が寝ていたと思われる場所には何も無かった。だが、ベッドの上には彼が着ていた上着が丁寧に畳まれた状態で置いてある。どうやら誰かが彼を連れて来てくれたようだ。その時だった。「やっと目が覚めたんだね」 後ろから声が聞こえた。振り返るとそこには、白衣を着た金髪で少し長めの髪形をした男性がいた。「貴方は…?」「僕はトビー・ドミンゴ…この研究所にいる研究員だよ…君は?」「…私の名前はアンジュです。アンジュ・カトリーナって言います」「アンジュちゃんか…よろしく!」 目の前の男性は笑顔で握手を求めるように手を出したのでそれにつられて彼も手を伸ばした時、彼の頭の中に電流のような痛みが走った。「うっ…!」 急に頭を押さえる彼に、驚いた表情をしたトビーはすぐに駆け寄った。「大丈夫!?」「あ、はい…大丈夫です。ちょっと頭痛が起きただけなんで…」「そうかい…? まぁとにかく無事そうで何よりだよ! じゃあとりあえず僕が君を呼んだ理由を話すからついて来てくれるかな?」「…分かりました」 そう言って立ち上がると2人は部屋の出入り口へ向かった。扉を開き外に出る前に一度振り返ってみると、部屋は以前見た病室とは違って、無機質な感じの部屋になっていた