コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
私は、高く飛び上がるとたくさんの弾幕を放つ。
「斬撃ジャグ・エル・ドルバビレ」
無数の刃が私を襲う。
まずい。これでは当たってしまう。
私は覚悟して目を閉じる。
ガン!
目を開けると、目の前には妹がいた。
「お姉様!よそ見してたらダメだよ!」
ナイフを跳ね返しながら言う。
「こちらも負けてられない…デイモンロード!」
ガッ!
鉄のこすれ合う音が聞こえる。
たくさんの私の槍が飛びかっていく。
この数は止められなかったのか、後ろに飛び退く。
「ザ・ワールド 」
カチッ
「この間に始末する!」
令嬢と令嬢の妹の目の前ににたくさんのナイフを仕掛ける。
「チェックメイトよ。時は動き出す。」
カチッ
「!目の前にナイフが!うあっ!」
「お姉様!」
妹もナイフを防ぐので精一杯だった。
「フロールスピア!」
ビュンっ!
槍が飛んでいったあとに無数の弾幕が飛ぶ。
「ふふっ…吸血鬼ごときが!これで終わりだ!」
「テレスボトリングナイフ」
ヒュヒュ!
「くっ、赤色の幻想郷!」
咲夜の周りに赤や紫の弾幕が現れ、真ん中へ収縮する。
「ザスト・ワールド」
カチッ
ザスト・ワールドは通常のザ・ワールドとは違い、発動と同時に相手の周りに肉眼では見えないナイフが置かれる。そのナイフに当たると……ナイフが大きくなり串刺しになる。
「ふふっ今度こそ終わりね…吸血鬼ども!私の大切なものを奪った報いよ!」
私は不気味な笑顔を作ると相手の周りにたくさんのナイフや弾幕を置く。
「今度こそ…チェックメイトよ…ふふっやっと…邪魔だった吸血鬼共を消せる…!」
カチッ
私は見えないたくさんの弾幕に当たり……
「お姉様を守るのは私の役目よ!禁断過去を刻む時計!」
私の周りに時計のように回る弾幕が現れ、咲夜の弾幕から逃れられた。
そしてその弾幕は咲夜の方へ向かう。追加で弾幕を放つ。
「チッ…吸血鬼の絆は儚いものだと思っていたが、まさかここまでなんてね。早く…早く消えてよ……私の邪魔をするな!」
咲夜は怒りに任せて今までとは比べ物にならないほどの弾幕を放った。
私達はそれをかわしながら咲夜の方へ向かう。
「はぁっ!」
私は小さな槍を無数に放った。
妹はカラフルな弾幕を放つ。
「ちっ!今度こそ…ザ・ワール……」
「させないわ…お姉様の邪魔をするな!禁断スターボーブレイク!」
「ぐぁっ!」
咲夜がカラフルな弾幕に当たり飛ばされる。
「ザ・ワールド!」
「しまっ……」
カチッ
「あはは、今回こそ始末する。」
私はできる限りたくさんのナイフを二人の前に置くと…
「ジルベルト・エン・ナイフ!……」
カチッ
「また!あ…うわあぁ!」
私はたくさんのナイフに巻き込まれ意識を失った。
「お姉様?!どこへ……」
「あの門番たちと同じようにしただけ。みんなで仲良しこよしで地獄に行けるのだから……幸せなことでしょう?」
咲夜は不気味な笑顔を浮かべる。憎たらしい。
「お姉様を……仲間を…返せ!」
私は圧倒的な殺意を咲夜に向けると弾幕を放つ。
「また時を止めればいいだけのこと。簡単なことね。ザ・ワールド…さあ、今回はどうやって…?!」
ガン!
鉄の重なり合う音が聞こえる。
「どうして、どうして?!時を止めたはずなのに!」
「スペルカードイレルビレフナイフ!」
令嬢の妹の周りに弾幕を放つ。
ガキィィん!
私の弾幕を全て跳ね返した。
令嬢の妹はラストワードを放つ。
「インフォメーション・パラドックス!」
咲夜の周りに数え切れないほどの光線が現れ……
バァァァン!
大きな爆発とともに視界が真っ白になった。
最後に聞こえた言葉は……
「吸血鬼ごときに私が………」
数時間後……
「ん……?」
ここは……紅魔館があった場所だ。爆発と同時に砕け散ったのだろう。
「フラン!フランなのね?」
お姉様の声が聞こえる。
お姉様……いえ…レミリアお姉様は泣いていた。
傍らには門番…美鈴が居て、顔をぐしゃぐしゃにしながら泣いていた。
「い、妹様ぁ!!フラン様!ご無事で…うぅっ」
その隣にはバトラー……小悪魔がうつむいて震えている。泣いているのだろう。
レミリアお姉様の横には魔道士様……パチュリーが居た。
「皆…?どうして、咲夜に……」
「あの後…なんとか生きてた。フランが咲夜を倒したと同時に咲夜の結界が壊れて外に出られたの。」
パチュリーが説明してくれた。
ポロッ
ポロポロ
私の目から大粒の涙が溢れる。
「あ、あれ?嬉しいはずなのに、どうして、…嬉しいんだよ!でも、なんで?涙が止まらないよ……」
「フラン様……それは嬉し泣きっていうんですよ!」
小悪魔が私の手をギュッと握って言った。
私は改めて空を見た。月がとてもキレイだ。
「キレイ……紅魔館はなくなっちゃったけど…それ以上に、みんなが無事で良かった……うわあぁん!」
「やっぱりあなたも子供ね。」
お姉様が私の頭を撫でながら言う。
「うっ…でもっこれからどうすれば?住む場所なんて無いよ……」
私はうつむいて言った
「他の所へ行こう。見て…新しい家族よ。」
「……十六夜咲夜……」
咲夜がそっぽを向いて言う。
「なんで?この人は敵じゃあ……」
「この数時間で色々あったの。さあ、立って。行きましょう。」
そして私達はこの幻想郷を後にした。
おまけ
こんにちは!主のパフェるん♪です〜とってもい話ですね。
書いてる途中にめっちゃ感動してしまった!
個人的に咲夜が仲間になるかそのまま死亡扱いがいいかなって思ったけど、やっぱり紅魔館組は全員揃ってなくちゃってことで!
みんな読んでくれてありがとう!またこんなお話書くね〜
またね!