「さあっ!次はどこへ行きますか?」
幽々子がはしゃいだ様子で質問を投げかけてきた。
「はい。冥界がいいです。こちらの冥界はとてもキレイだったので。また行きたいです。」
「まあ、そこでいいんじゃないか?」
魔理沙も賛成なようだ。
幽々子もウンウンとうなずいている。
「なら、冥界へ行きましょう。」
「おー!」
幽々子が張り切ったように拳を突き上げた。
妖夢が落ち着きなく辺りを見回している。
物珍しそうに冥界を見回している。
「たくさんの亡霊……いや、魂がいるんだな。」
魔理沙もあたりを見回す。
「ん?あなた達は……もうひとりの私さん!とそのお仲間さん?」
こちらの妖夢がひょっこりと顔を現す。
幽々子は妖夢と妖夢……黒妖夢と妖夢を見回している。
「お久しぶりです!えぇっと…黒妖夢!」
妖夢もこう呼ぶことに決めたらしい。
妖夢と違って黒いもんね。
「さあさあ。せっかく来てくれたのでごちそうを振る舞います。」
幽々子がキラキラと目を輝かせながら妖夢を見る。
「私も一緒に作っていいですか?お料理作るのは得意なので!」
妖夢はウンウンと笑顔でうなずく。
「それでは白玉桜へ向かいましょう。」
「やはり大きな桜ですね。こちらの白玉桜とは全然違います。こちらの桜は枯れ果ててしまったので。」
妖夢…黒妖夢が物悲しそうに桜を見た。
「さて……着きましたよ。幽々子様!帰りました!お客様も連れてまいりました〜!」
妖夢が大声で言う。
そしてダダダっ!と言う大きな足音が聞こえてきた。
「お帰り妖夢!今日のデザートはスイカでしょっ?早く食べた〜い!」
幽々子が笑顔で駆け寄ってきた。
「あら?あなた達がお客様?いらっしゃい!ってあなた達は最近新聞に出ていた子たち?ゆっくりしていって。」
幽々子が笑顔で出迎えてくれる。
「さて、私は料理の支度をしてきますね。」
妖夢はそそくさと部屋から出ていった。その後に幽々子も続く。
「ふふふ、よーし、隠しておいたおやつ……いただきまーす!」
幽々子はたくさんのおやつを平らげていく。
私達はあっけにとられた。
「ふぅ〜美味しかった〜まだ物足りないわ〜…ううっお腹減った〜」
幽々子さんの悲痛な声が部屋に響く。
「こちらの幽々子は大食いなんだな。たしかに飯はうまいけど…」
魔理沙が笑いながら呆れたような表情を幽々子に向ける。
妖夢もクスクスと笑う。
いい匂いが漂ってくる。幽々子が目をキラキラと輝かせながら匂いが漂っくる方を見る。
「できました。どうぞ。」
妖夢と幽々子が料理を持ってくる。
「おお!美味しそうね。……でも紅魔館でプリン食べたのよね…」
「まあまあ、遠慮せずに!」
こちらの幽々子は次々と料理を平らげていく。こちらの私よりも早い。
(さすが大食い。)
妖夢が美味しそうにご飯を平らげる。
「では、私は冷やしておいたスイカを切って来ますね。」
こちらの妖夢はまた部屋から出ていく。
「ん〜うめー。」
魔理沙が美味しそうに料理を頬張る。
数十分後……
料理を食べ終えた。
「スイカ切ってきましたー」
「あら〜美味しそう!早速いただくわ。はむっ…美味しい〜」
私達もスイカを食べる。
「魔理沙……スイカの種を食べるとお腹からスイカが……」
「ん〜?それデマだぞ。もぐもぐ」
妖夢がハッとした表情をした。
私もそれ最初は信じてた。
幽々子がもうスイカを平らげた。
私達も数分後食べ終わった。
「ふぅ〜美味しかったな……満腹満腹…」
魔理沙が満足したように声を上げる。
幽々子は妖夢におぶわれている。疲れて眠ってしまったらしい。
「そういえば今日は宴会があるらしいわ。」
魔理沙たちは「へ〜」と声を漏らす。
「私達も…宴会に行きましょう?」
魔理沙たちがウンウンとうなずく。
次回宴会編!
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