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第14話:逃げられない絆
先輩の手がオレの体を優しくなぞる。
その温もりが、オレをますます支配していく。
もう何度もこの手に触れられて、感じてきたのに、
今この瞬間も、オレの心はその手から逃れられなかった。
「葵、お前、俺がいないとダメだって言ってるみたいだな」
先輩は笑うけれど、その目には何か冷たいものが宿っている。
それがオレをさらに引き寄せて、もう逃げられないことを実感させる。
「でも……怖い、先輩」
その言葉に、先輩はすぐに反応した。
オレの体を抱きしめると、唇を重ねてきた。
「怖いのは、お前だけじゃねぇんだよ。俺だってお前を失いたくない」
その言葉に、オレの心が揺れた。
先輩の言葉が、普段とは違って優しさを感じさせる。
でもその優しさの裏には、まだ冷徹な支配が隠れている。
「でも、俺に触れられたら、もう戻れなくなるんだぞ?」
先輩の指がオレの体を撫でるたびに、オレの心が乱れた。
その指の動きが、どんどんオレを感じさせていく。
「葵、俺はお前を絶対に手放さない。お前が誰かに渡るくらいなら、俺のものにしてやる」
その言葉に、オレの体が自然と震えた。
どんなに拒んでも、オレはもう先輩から逃げられないことを感じていた。
「先輩、お願い、もっと……」
オレはその一言を漏らしながら、先輩に身を委ねる。
もう、何もかもを受け入れるしかなかった。
「いいよ、お前がそう言うなら、もっとしてやる」
先輩は微笑んで、オレの服をゆっくりと引き剥がしていく。
その動きに、オレは心の中で何度も言い訳を探すけれど、
体は自然と先輩に反応してしまう。
「ほら、これでお前は完全に俺のものだ」
その言葉と共に、先輩はさらに深くオレを感じさせ、
オレはそのまま先輩の支配を受け入れるしかなかった。
「……先輩……」
オレはその名前を呼びながら、完全に先輩に支配されていった。