「俺結婚するわ」
______「えっ、」
「まだしゅんやに言ってなかったよな?」
「来月式挙げるから、来て欲しい」
は?
いつきが?
結婚、とか
似合ってねーの、
「…ふーん、おめでと」
「ありがと!笑」
「写真とかないの?奥さんの」
「あるよーちょっと待ってねー」
えーっと、、とか言いながらカメラのフォルダをスクロールするいつき
俺は今にも逃げ出したかった
せっかく久しぶりに会えたのに、
初っ端この話とか笑えない
「あった!!これー」
そこには遊園地のアトラクションの前で仲睦まじくポーズを取る2人
「可愛いだろ??笑」
「いつきにしてはいいの捕まえたな」
「余計だぞ!笑」
「…ほんと、おめでとう」
「……ん、ありがと、!」
正直その後はどんな話をしたのかあまり覚えていない
俺は上手く話せていただろうか
引きつってなかったか
普段の仕事よりどっと疲れた
俺の恋は終わったんだ
今実感がなくても来月の式で目の当たりにすることだろう
____あぁ、嫌だ
言いたい
俺から離れないでって
誰のものにもならないでって
他の人に笑わないでって
、俺のそばにいてって
言いたい
けど、それは喉につっかかって
言葉が出ない
だって出したらいつきの幸せを壊すことになるから
それなら俺が諦めるしかない
どちらにしろ、こんなに思いを募らせておきながら好きの1つも言えてないじゃないか
そんな俺が今更そんなこと言ったって冗談やめろって笑われて終わりに決まってる
俺は、なにしてんだろ、笑
「いつきの、ばか、」
ベッドで寝転びながら横に伝った涙は朝には乾いて赤くなっていた
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しゅんや
・20代 ・いつきとは大学で知り合う
・いつきに片思い ・会社勤務
いつき
・20代 ・しゅんやとは大学で知り合う
・来月結婚式を挙げる ・会社勤務(しゅんやとは違う会社)
……To be continued
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