テラーノベル
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・カンタロー×貧ちゃん
・貧ちゃんが女装してます
・何でも許せる方向け
・「」←カンタロー『』←貧ちゃん
(貧ちゃん視点)
俺は誰にも言えない秘密を持っている、そう、親友にも言えない秘密を。それは…
『お兄さん、イケメンですね〜お仕事何されてます?』
女装をしながらキャバ嬢をしている。1年前にキャバクラを始めて、そこから下積み時代を経てここまで来たのだ。昼は薬剤師、夜はホステス。自分で言うのもなんだけど振り幅が広すぎる。
「あ、貧ちゃん!お仕事の方は順調?」
休憩していると、ニコちゃんが来店して来た。俺の秘密を知っているのはニコちゃんだけだ。ニコちゃんは昔ながらの親友で今もこうしてキャバクラに飲みに来てくれる。
『うん、だいぶ慣れてきたよ。こんな俺でも働けんだもん』
「あー、女装してる時は言葉遣いを丁寧にしなきゃだめだよ?それと一人称はわ・た・し・ね?」
『う、うんごめん』
ニコちゃんは俺の言葉遣いを訂正してくれるから助かる、気を抜くとすぐにいつも通りになってしまうから。
「好きな人落とすんでしょ?頑張って!」
そう笑顔で言いながらニコちゃんは去っていった。さすがのニコちゃんも俺の好きな人に関しては知らないようだ。そもそも何故俺が女装をするようになったのか、それは…
(小学校の頃…)
『ねぇ貧ちゃんてよく見ると顔めっちゃ可愛くない?』
『分かるー!メガネ外したら美少年かもよ!?』
ニコちゃんとゆっきーに放課後教室に連れられてきたと思いきや急に俺の容姿を褒め始めた。可愛いなんて言われたのは始めてだったから少し照れくさい。
『そ、そうかな…』
『そうだよ!あ、じゃあさ…女装してみようよ!』
『え…』
女装…?いや俺男なんだから似合わないに決まってんじゃん…。それにキング達に見られたら恥ずかしいよ。
『良いじゃん!私洋服いっぱい持ってるからあげる!』
『私も将来アイドルになる為にメイク道具いっぱい持ってるからメイクしてあげる』
『あ、そうだトヨに頼んでウィッグ持ってきて貰おうよ!黒髪のロングのやつ』
『賛成!』
女子2人できゃあきゃあ盛り上がっている中俺は1人呆然と立っているしか無かった、ここまで来たら断るわけにもいかず…。日曜日、ニコちゃんの家に上がり込むことになった。
『よし、じゃあ始めよっか』
『眼鏡外して』
ゆっきーに言われた通りに眼鏡を外す、どう思われるんだろう。
『え、もう可愛い!』
『ほんと!じゃあ目を閉じて』
ニコちゃんに言われた通り目を閉じる。すると、クリーム状の何かを塗られた。
『これ、BBクリームね。肌を明るくしてくれるの、貧ちゃん元々肌白いけどもっと綺麗になれるよ』
ニコちゃんが説明してくれる、俺は完全にされるがままだった。
『まつ毛長いね、これはつけまつ毛要らないかも』
俺が目を閉じている間にもう肌の部分は終わっていた、アイドルを目指しているニコちゃんからすればメイクはお手の物なのかな。色々と考え事をしているうちにもうメイクは終わっていた。
『じゃーん、トヨから借りた黒のロングのウィッグ!被ってみて』
ゆっきーから手渡されたウィッグを被ってみる、初めてのウィッグは綺麗で整えられていて俺が被るにはもったいないくらいだった。
『『可愛いっ!!』』
ニコちゃんとゆっきーは同時に目を輝かせて叫んだ。え、そんなに…?
『え…めちゃくちゃ可愛い…ねぇゆっきー、持ってきた服着せようよ』
『うん…すごい…』
俺はゆっきーが持ってきた女の子用の服を着た。俺はかなり華奢な体型だからかすんなり入った。扉を開け、ニコちゃんとゆっきーの前に出る。
『ど…どうかな…?』
初めての体験で手足が震えるし恥ずかしさもある、だけど何故か達成感もある。俺がメイクをしたわけではないのに。
『可愛いっ!!ねぇやばい!さすがニコちゃん!』
『いや〜…ここまで可愛くなるなんて思わなかったよ…ねぇねぇ写真撮ろうよ!』
『カメラあるよ、撮ろ!』
女装に足らず写真まで撮るのか…でもこの格好はもう出来ないかもしれないからちょっとだけ…。
(パシャッ、パシャッ…)
最初は恥ずかしさがあった女装も、時間が経つにつれ段々慣れてきた。もうこんな時間なのか、そろそろ家に帰らないと。
『あの、もうそろそろ俺帰らないと…』
『あー、ダメだよ貧ちゃん!女装してる時の一人称は私だよ?私!』
『わ、私…』
『そう、OK?じゃあメイク落として、ウィッグを外して服も着替えようか』
『うん』
元通りの姿になった俺はニコちゃん達に別れを告げたあと一目散に自分の家へ向かった。今日の女装、恥ずかしかったけど楽しかったなぁ。
(現在)
今思えば、どうしてニコちゃんとゆっきーが俺に女装をさせたかったのか分からないけど、前から顔が可愛いって思ってたとか?さすがにないか。俺は次のお客様の指名が入り、休憩室を出た。誰が来ても良いように笑顔は忘れない。
『こんばんは、ご来店ありがとうございま…』
「え、貧ちゃん…?」
え…嘘だろ?カンタロー…!?何でカンタローがこのキャバクラにっ?こんな所来るやつじゃなかっただろ!?
『か、カンタロー…?な、なんでっ…』
落ち着け、焦るな、いつも通りの笑顔で対応するんだ。なのに、冷や汗が止まらない。ヤバい、よりによって1番見られたくない人に…俺の好きな人にバレたなんて…
コメント
1件
うわあ、まさかの展開…!貧ちゃんの秘密、女装してキャバ嬢してたんですね。しかも女装を始めたきっかけがニコちゃんやゆっきーとの小中学生時代の思い出だったなんて、ちょっとほっこりしました。でもその楽しい過去が今の自分に繋がってて、しかもカンタローにバレるなんて…。二人の関係がどう動くのか、次の話が気になりますね🤍
#地雷注意