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「……」静香と出会った後日……休日に裕翔は姉の心菜と昼ごはんと食べていた。
裕翔はあれからずっと心の奥がモヤモヤとしていた。
心菜はニヤニヤとしながら喋り始めた。
「鷺沼静香……ちゃんでしょ」
一瞬、裕翔の脳は真っ白になった。……そして裕翔は動揺しながら聞いた。
「は、は?な、なんで……しって……!」
そしてまだニヤニヤが消えない心菜はこう言った。
「いや〜姉は騙せないって言ってるだろ〜?」
そんなことを言ってあるが、裕翔がポツリと呟いた時、聞いていただけだった。
「裕翔に好きな人ができるなんてね〜」
心菜はうんうんと頷きながら感慨深そうにしている。
「”あの時”から、好きな人…出来なかったもんなぁ〜?」
そう心菜が言葉を放った瞬間、本当に時が止まったかと感じられる程に空気が重くなってしまった。
「……あ、ああごめんって!」
心菜は焦りながら謝罪をする。しかし裕翔はそれを無視し、椅子から雑に立った。そして、
「外出る。」
と言い残して外へ行ってしまった。
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