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テラーノベルの小説コンテスト 第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで
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『…スゥー、…ふ、…ぅ、…』

どんどんと体調は悪くなっていく一方だった。…しんぺいさんにどうしたらいいか…なんて、聞くと…しんぺいさんは、…物凄く悩んだ後僕にお医者様を紹介してくれた。

しんぺいさんに紹介されたお医者様の元へと行くとお医者に一言。

「…貴方が投与された薬は、病を促進させる交換があったようです。」

…しんぺいさんが、傷を塞ぐためにくれた薬は、病の進行を早める薬でもあったということらしい。

『…僕は、…どうなるんですか…、』

「…今後、貴方は…そうですね。100日経つ前に…きっと、植物状態になってしまうでしょう。」

『……そうですか。』

何も考えられなかった…自分から出た声は常に冷静で…凄く低くて怖かった。

その後の話は頭に入ってきて居ない。ただ新しい薬を渡されたことしか。

新しい薬を貰い、飲み込む。止まらない頭痛と震える手。それでも、日記を続けなければと日記を描き続ける。…まだ、まだぼくは死ねない。シャオちゃんに…、しゃおちゃんに言いたいことがあるから。

『……ふぅー、』

頭が痛い。ゆっくりと、日記を書く。

そういえば、先日しゃおちゃんに日記どうしたの?って聞かれた。

でも、…教えたくないから。

教えられないからさ、

『……、泣きたいなぁ。』

しゃおちゃんに、優しく話しかけられると…昔を思い出してしまってもう嫌だ。

もう、本当に何をしたらいいのか。自分が何者なのか…何も分からない。

ただ、そこにあるのはしゃおちゃんがすきという気持ちだけだった。…友達が死んで、…戻ってきて…、彼に僕の記憶は何も無かったけれど…彼は彼だから。もう、…それでええんや。

……、

ゆったりとした足でグルッペンの元へと歩く。

『……ぐるちゃん、』

「…なんだ?鬱。」

病気の事はグルちゃんにも言ってない。でもグルちゃんは、泣きそうな顔してた。…多分、…グルちゃんはもう気づいてる。…でも、それを答え合わせする気はさらさらない。

『……しゃおちゃんが、…しゃおちゃんがないんや、』

「…鬱。」

『……昔さ、本。読んでん』

『…ある男が沼に落ちた。沼に落ちた瞬間雷も落ちて、男は死んでしまった。…が、沼と雷。そのふたつが奇跡的な確率で化学反応をおこし、その男と全く同じ存在。DNA…全てがその男とおなじナニカが出来上がった。そのナニカは、沼に落ちた記憶はなく、自分が沼から出来たナニカである事も知らない。記憶もある。彼は、今まで通り普通の生活も出来る。』

『…このナニカを貴方は、同じ人間として受け入れられますか、…っていうね。』

『…これは、沼男っていうとある精神の本に書かれていた内容。』

『…記憶は無いけれど、今のしゃおちゃんはおなじようなものだと僕は考える。』

『…グルちゃん。……、もうしゃおちゃんは死んでるはずやねん。……あのシャオちゃんに…お前、何したんや。』

「…さぁな、………話は終わりだ。」

グルちゃんはそのまま去ろうとする。

『…グルちゃん。それは僕の為にならない』

1度足を止めたような気がしたが…、そのまま足を進めていってしまった。

『…チッ……、』

『…本当に僕は、どうしたらええん?』

問いかけても答えは帰ってこなかった。

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