テラーノベル
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あの日、公園で見かけた少年のことが頭から離れなかった。
名前も知らない。
学校も知らない。
それでも、朝焼けの中で見た、どこか寂しそうな横顔だけは忘れられなかった。
数週間が過ぎた。
高校生活はいつも通り。
授業を受けて、友達と笑って、放課後を過ごす。
それなのに、ふとした瞬間、あの少年を思い出してしまう。
『……もう会えないよな。』
そう呟いた、その日の放課後だった。
「なぁ、腹減った! ハンバーガー食べ行こうぜ!」
『いいよ。』
友達に誘われ、駅前のファストフード店へ向かう。
店内は放課後の高校生で賑わっていた。
注文を済ませ、席へ向かおうとした時。
厨房の奥で、汗を流しながら必死にハンバーガーを作る一人の店員が目に入った。
『……え。』
思わず足が止まる。
間違いない。
あの日、公園で見かけた少年だった。
帽子を深く被り、慣れた手つきで注文をこなしている。
次から次へと鳴るベル。
忙しく動き回る姿。
それでも一度も手を止めない。
その姿を、MORRIEはただ見つめていた。
「おい、どうした?」
友達に肩を叩かれ、我に返る。
『あ、いや……。』
気付けば、少年は奥へ消えていた。
結局、その日は話しかけることもできなかった。
帰り道。
胸の中には、小さな後悔だけが残っていた。
(また声をかけられなかった。)
(なんでだよ……。)
翌日。
放課後になると、気付けばまた同じ店へ向かっていた。
『今日はいるかな。』
店内を見渡す。
でも。
昨日いたはずの少年の姿は、どこにもなかった。
レジにも。
厨房にも。
休憩スペースにも。
いない。
『休みなのかな……。』
少しだけ寂しくなって店を出る。
また会いたい。
ただ、それだけだった。
けれど、その願いは、もう一度だけ叶うことになる。
それも、思いもよらない場所で。
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にこにこ
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にこにこ
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コメント
3件
にこにこさんお久しぶりです☺️このお話すごく好きです。ずっと応援してます
ああ、1話で見かけたあの少年に、まさかこんな形で再会するとは思わなかった……! ファストフード店で働いてる姿、めっちゃタイミング悪くて声かけられなかったの、もどかしすぎるよ。「今日はいるかな」ってまた行く主人公の気持ち、すごくわかる。笑顔より横顔が印象的ってところが切ないな。次はどんな形で再会するんだろう? 教室とか、まさかの同級生パターンとか、もうワクワクしちゃう🔥