リョウジの店の前ツグミと2人きり。。。
「あの。。。今はどちらにお住まいですか?」
なんなんだこのよそよそしい問いかけは。
「今、実家はでて〇〇前に住んでます。。。」
「そうなんだ、、それじゃ行きますか💦」
「うん」
13年ぶりだぞ、ツグミは前よりも大人になっていて、しかも美人になっている。緊張して、何も言葉が浮かんでこない。。夜は気温が低く、アスファルトにも少しずつ雪が積もり始める。❄️
「きゃっ❗️」ツグミが足を滑らせ転びかける。
俺は咄嗟にツグミの腕をとり支えた。
「ごめん、風間くんメガネ転がってない」
「メガネ?」
転んだ拍子にメガネが転がっていた、俺はメガネを拾い上げた。
あの日と同じシチュエーションだ。。。ツグミと初めてあった、学校の廊下。
俺はメガネをとったまま立ちつくしていた。
「メガネあった?」ツグミ
「。。。」
「風間くん?」
「綺麗だ。。。」やっぱりメガネを外したツグミは綺麗だ、薄いブラウンの瞳
「えっ?」
「彼氏は?」
「彼氏?」
「ごめん、なんでもない💦」
つい昔のセリフを言ってしまった。俺はメガネをツグミに渡しツグミはメガネをかけた。
「ありがとう」
「コンタクトとかにしないのか?」
「コンタクト慣れなくてずっと今でもメガネなの😅」
「私は彼氏いない、風間くんは?彼女さんとかいる。。。?」
頭によぎるのは藍原や京子しかし、付き合ってはいない。ツグミも彼氏いないのか。
「特には彼女ってのはいません😅」何故かまた、かしこまってしまう。
「あのひとつくだらないこと聞いていい?」
「あっどうぞ」俺
「あの13年前のイヴの夜、私最後の方記憶がなくて、目覚めたら病院にいて何が起こったのかもアザムくんとかも教えてくれなくて、私、風間くんに何かしたんんじゃないかってずっと悩んでいた」
確かに記憶がないと言うのであれば、何かに取り憑かれたことや、俺に噛み付いたこと、何もしらずに俺が立ち去ったということになっているのか。
俺はなんて言おうか迷った。
「ごめん、昔の事だし言いたくない事もあるよね」ツグミ
「お前はなんでだと思う?」俺は卑怯な言葉を返した。
「私はあのあとずっと考えて、きっと何かを守るために私の前から消えてしまったと思ってる。仕方ない理由があったと」
「ごめん。。。」結局、真実も言えず、お互いスッキリしない状態になった。
俺は気付いてしまった。ふと凍てついた風がツグミの髪をふわっと持ち上げた時に耳に付けていたピアス。。。
あれは13年前のイヴの夜にプレゼントした、ピアスだった。
「今日は俺が来る事知っていたのか?」
「リョウジくんから久しぶりに昨日連絡あって、風間くんが来ることは知らなかった、すごいビックリしたよ😅」
たまたま、昔の男からもらったピアスをしてるなんてあり得ますか?まさか今も俺のことを。
俺の緊張はさらに増してしまった。まてまて、自分の気持ちはどうなんだ。
やり直したいとかいう気持ちはあるのか。そしてツグミはあれからずっと彼氏いないなんて事ないだろうし。
「風間くん!❗️」
「はい!❗️」
ツグミは声を張り上げ俺の名前を読んだ。
「私、まさか今日再会できるなんて思ってなかった、13年前からいつかまた会える、いつか、また会いにきてくれるってずっと思ってた。でも何年たってもその願いは叶わなくて、、、他の男の人もお付き合いはしたけど、どしても風間くんと比較してしまって本気に慣れなくて」
「ツグミ。。。」
「ごめんね、こんなこと急に言い出してでもずっとずっと、言いたかった。私引っ込み思案なせいかくだど、今言わなかったらきっと後悔するとおもって」
その時だった、右腕が痛みだした。
「いたぁあああ」
あまりの激痛でうずくまった。
「風間くんどうしたの大丈夫?」
完全に治っていた傷口から、血が流れ出した。ツグミは巻いていたマフラーで俺の腕を止血し始めた。
「私今、看護師なの、これで止血するから抑えていて」
痛みはやや治まってきた。
「うちに薬と包帯があるから、あとちょっと歩ける?」
「あぁ」
俺は、腕に巻いたマフラーを強く抑えツグミとツグミのマンションに向かった。
🌟次回予告🌟ツグミの気持ちをしってしまった風間。そして古傷からの出血、この出血にどんな意味があるのか。。
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