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わたしはシオドール殿下のバリアーの中で右手を見るとハッと息を呑む。
シオドール殿下が初めての恋人繋ぎをしてくれていた。
「なん、で……?」
シオドール殿下は優しく笑う。
「手から俺の気を飛ばしていた」
「幻覚が解けたようだな」
シオドール殿下はわたしを横からぎゅっと抱き締める。
「アリシアが壊れなくて良かった」
「シオドール殿下は……ノア様達は大丈夫ですか……?」
わたしは心配そうな表情で問う。
「あぁ、ノアも無傷で」
「クルドア、ルナイト、ティアラも幻覚を打ち破り、皆、無事だ」
「良かった……」
わたしは安堵すると、シオドール殿下に支えられながら立ち上がった。***************************
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