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『見えたぞシャボンディ諸島!』一人の船員がそう叫んだ。
カイドウの海賊団改め、百獣海賊団は新世界へと入りシャボンディ諸島へと向かっていた。
(なんか、ようやく始まったって感じだな俺たちの航海)アマガサはそれを聞き心の中でそう呟いた。
すると、アマガサは自分たちの船の隣に一つ船があることに気づいた。
(なんだアイツらも海賊か?)その船の旗には王冠を被ったトカゲが描かれていた。
そこへサイエンがやってくる。
『アマガサさん何見てるんすか?あ!あの海賊旗は!?』それを見たサイエンが叫んだ。
『レックス海賊団!ルーキーとして名高い新興の海賊団っす!』サイエンが叫んだ瞬間向こうの船員がこちらに気づいたのか自分たちを警戒する仕草が見られた。
すると突然向こうの船から何かが飛んできた。
即座にアマガサは金棒を構える。スタン…何者かがカイドウの船に乗り込んだ。
アマガサが視線を向けた先そこには棘鉄球がついた鎖鎌を持つ大男が立っていた。
そこにモンテロが走ってくる。
『この船に乗り込みとはいい度胸じゃねえか!死ねぇ!』そう言いモンテロは大男目掛け2丁拳銃を乱射した。
男はそれを避けながらモンテロの方へ走っていく。
タッタッタッタッ、男が大きくジャンプしたその瞬間『フンッ』『ゴバッ』鎖鎌の先端の棘鉄球がモンテロの頭に直撃した。
『俺のかわいい舎弟に何しとんじゃー!』そう言いサイエンがガトリングガンを乱射しながら大男の方へ走っていく『うぐっ』とクイーンがよろめく、アマガサはその方向を見ると大男は棘鉄球の反対側の鎖鎌でサイエンを切りつけていた。
次の瞬間、大男はアマガサに向かって駆け出した。
大男はアマガサ目掛けて鎖鎌を飛ばす、ヒュッ、それをアマガサはかわし金棒を斜めに構える。
その時、今度は大男が棘鉄球を飛ばしてくる。
ガンッ、アマガサはそれを金棒で受け止める。
(クソッ、重い…受けきれるか!?)徐々にアマガサの腕が押され顔に近づいていく。
アマガサが押しつぶされそうなその時だった。
『ウオオオォォアアァ』アマガサが雄叫びを上げる、すると、アマガサの体は大きくなり肌は赤く染まり頭には鬼のような角が二つ生え、口には大きな牙が生えた。
(すげぇ、これが…)アマガサが能力に感動しているうちに大男は鎖鎌を飛ばしてくる。
しかし、カキンッ、アマガサはその鎖鎌を腕で弾き飛ばした。
次の瞬間、『八咫烏!』そう言ったアマガサは金棒を振るうと鳥のような光の斬撃を飛ばした。
大男は受ける手段も避ける手段もなく、元いた船の方へとふっ飛んでいった。
それからしばらくして百獣海賊団はシャボンディ諸島へと到着した。
船を降りながらサイエンとモンテロは『ヤベェよあいつ』『思った以上にヤバかったよルーキーのハナフダさんよ』と次々に言い合う。
それを耳に挟んでいたアマガサは(へぇ、アイツはハナフダっていうのか)と心の中で思った。
ハナフダ率いるレックス海賊団は総勢600名の海賊団で今現在の百獣海賊団の総勢4800名と比べると小規模な海賊団だ。
その時『おーい、こっち見ろよ副船長!』とモンテロの声がした。
その方向を見ると数字の書かれた大きな木がたくさん生えてあった。
自分たちが止まったところを見ると15番と書いてある。
そこからは魚人島に行くためコーティング職人に船を預けるため各自自由行動となった。
アマガサは他の数字が書かれている木がある島を転々と歩いていた。
(やはり、いろんな海賊団がきているようだな)そう思ったアマガサはあたりを見回す。
(ん?あの海賊旗はカクタス海賊団?)前いたウォーターセブンにてカイドウたちに返り討ちにされていたもののロックス海賊団が幅をきかしていた時代からあった総勢1400名の立派な海賊団である。
(次はあっちにいくか)そう思いアマガサが向かった先は24番の島だった。
(ん?あれはさっきの…)そこにあったのは先程自分たちの隣にいたあの船だった。
(てことはハナフダって野郎もここに…)その時アマガサはもう一つ船を見つけた。
(あれはアマゾンフィッシュ海賊団!)
その時『グハァ!』『ガハァ!』その声の方向を見ると血を流す二人の男の上に一人の魚人が立っていた。
(あいつはアマゾンフィッシュ海賊団副船長セルラ・サルムス!)セルラ・サルムス、ピラニアの魚人で歯に武装色を纏い噛み付く戦闘スタイル、懸賞金は1億8600万ベリー。
『魚人空手!三千枚瓦正拳!』ドカン!(あいつはバス・イエロー!)バス・イエロー、ピーコックバスの魚人で魚人空手の使い手、懸賞金6500万ベリー。
『魚人柔術!槍波・雷!』(でたぞ船長!エレキ・マグダレナ!)エレキ・マグダレナ、デンキウナギの魚人、魚人柔術の使い手、電気を操ることもでき最大8600万ボルトまで放出可能、懸賞金3億8200万ベリー。
アマゾンフィッシュ海賊団以下3名筆頭に魚人族800名から構成される海賊団である。
(島に船を停めたところ鉢合わせたって感じか)しばらく戦いを眺めていたアマガサは心の中でそう呟いた。
(劣勢だなレックス海賊団、新世界では通用しねえか)アマガサがそう思った直後ハナフダが全線へと飛び出してきた。
次の瞬間ハナフダは魚人たちをバッタバッタと薙ぎ倒していく。
そうしてハナフダが暴れているとハナフダの前に一人の魚人が現れる。
(マグダレナか!)アマガサは心の中でそう叫んだ。
『隣の島に移動してくれないか』マグダレナはハナフダに対しそう言った。
『はいわかりましたじゃ面子がもたねぇんだわ』そう言ってハナフダはマグダレナの方へ走っていく。
ハナフダは鎖鎌をマグダレナ向かって飛ばした。
しかし、ガシッ、マグダレナは鎖鎌を掴みそのまま『うおりゃぁぁ!』と雄叫びを上げハナフダを投げ飛ばした。
ドーン!ハナフダは猛スピードで24番と書かれてある大樹に激突した。
あたりからは土煙が舞う、それを見たマグダレナは勝利を確信した顔だった。
マグダレナは土煙が晴れるのを今か今かと待っていた。
しかし土煙が晴れ、マグダレナが目にしたものそれはハナフダではなく鎖鎌を口に咥えたティラノサウルスだった。
ティラノサウルスはマグダレナの姿を見つけた途端その方向へ走り始めた。
そしてティラノサウルスはマグダレナに向かって口に咥えていた鎖鎌を思いっきりぶん投げた。
マグダレナは鎖鎌が体に絡まり身動きが取れなくなる。
その時すでにティラノサウルスはマグダレナの真ん前まで来ていた。
『キング・バイト!』そう叫んだティラノサウルスはマグダレナを噛み砕いた。
『ゴハァ!』そのままティラノサウルスはマグダレナをぶん投げる。
マグダレナは遥か遠くへと飛んでいった。
それを見たサルムスとイエローがティラノサウルスに飛びかかる。
しかしティラノサウルスはしっぽを振り回しそれに当たったサルムスとイエローも遥か遠くへと飛んでいった。
戦いが終わるとティラノサウルスの体はみるみる縮みハナフダの姿になった。
(なるほどゾオン系の能力者か、確かに強いな)それを見たアマガサはハナフダがルーキーとして名を轟かしていることを納得した。
(やべぇそろそろ時間だ戻るか)そう思いアマガサはその場を後にした。
アマガサは船に戻るとサイエンとモンテロが話しているよを見つけた。
『ハナフダがいなくてよかったぜ』『ハナフダを気にしすぎちまって余り楽しめなかったな』それを聞いたアマガサは(こいつらまだアイツにびびってんのか)と思い『俺はアイツ見たぜ』と二人に向かって叫んだ。
『えぇ!?マジすか!?』と二人が驚く。
『アイツ、アマゾンフィッシュ海賊団を壊滅させてたよ』とアマガサは言った。
『まぁ俺たちも次は勝つぞ』そう言い残しアマガサはその場を去った。
すると船員の一人がアマガサの元へ駆け寄ってこう言った。
『コーティングが終わったみたいです』それを聞いたアマガサは『カイドウ!コーティングが終わったぜ!』と叫んだ。
船員たちが次々と船に乗り込む。
全員が乗り終わったときカイドウが叫んだ。
『俺たちの旅らまだ始まったばかりだ、行くぞ魚人島!』『おう!』
第6話 完