ナチ日帝です。同棲してます。
とある日私は食事をつくって運んでいくときうっかりおとして割ったうえに、自分も転けて割れた皿が足を切った。
先輩がとんでもなく慌てながら手当てをしてくださって、包帯を巻くだけで済むひどくはない怪我だが、先輩であり彼氏のナチスはそれを許さないようだ。
先輩がせこせこ飯支度をしているキッチンを見つめる。
あの日からここに入るな とこっぴどく叱られ、皿運びを手伝おうとしても、なにかつまみをとろうとしても丁寧に全て断られやってくれる。
もう子供でもないし、たいした怪我ではないから大丈夫だと主張する私と、怪我をするくらいなら日帝がやる必要はないと主張する先輩のいわば冷戦状態が幕を上げている。
自分と相手が使うものを相手だけに運ばせること、過保護すぎるあまりにすこし嫌気がさしてきた。
日「先輩、まだダメなんですか」
ナ「もちろんだ」
日「なにがなんでも?」
ナ「日帝が傷つくことをわざわざさせるつもりはない」
日「本当に不注意なんですって! 」
ナ「だからダメなんだ!」
この冷戦が始まってからというものの、そこそこ多かった先輩からのスキンシップはほぼなくなった。接吻も包容も…夜…だってそうだ。さすがにそろそろすこし寂しい。「もう謝った」と言いたいのをぐっとこらえ、恥を忍んで隣で読書をしている先輩の頬に接吻をしてみた。
ナ「っ!?!?!?」
ナ「どうしたんだ?日帝」
日「台所に入っちゃいけないは、確かに私の落ち度故に理由はわかります。」
日「なぜスキンシップが減るんですか!」
ナ「はぁぁぁぁ………」
ナ「それは日帝の体を…」
日「もうほぼ治ってます!痛くはありません」
ナ「そうか」
ナ「日帝もずいぶんと恥ずかしいことを堂々とするようになったな」
ナ「お誘いととらさせていただくぞ?」
日「結構なことです/////」
ありがとうございました!
コメント
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なんて平和な冷戦……!!!🥹💖 心配性のナチさんも積極的な日帝さんも尊いです!! ありがとうございます!!ヽ(;▽;)ノ