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_第二話「記憶の天才」
そうだ
夢の中でそう言われた。
俺は皆から記憶の天才と呼ばれていた。
でも最近だっけ記憶喪失になった。
自分がどういう人かも全て。
…そこからはずっと辛かった。
周りからは「天才から馬鹿になった」との事で虐げられた。
一番辛かったのは…嗚呼、大切な人に裏切られた事だったっけ。
あの時は辛かった。前からずっと騙されていたから。余計。
「…そんな事もあったなぁ…」
何時でも思い出そうとすれば思い出せた。
けどそうしなかった。だってもう、
…期待されたくないから。…だから思い出すのを辞めた。
夢に出てきた人はその大切だった人じゃ無かった。
全然違う人。
こう、夢に出てきた人はどこか人の様な気配を感じなかった。
まぁ、夢だから感じ取れなかったのかもだけど…
でも、約束の宝石ってどういうものなんだろうか…?
夢に出てきた人は顔がぼやけていた。なんと説明したらいいか
分からないけど顔にモヤ…うーん……霧の様なもので顔が見えなかったんだ。
見えていた物等あったかなぁ…?
あ…!
アクセサリー!
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