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レッドに連れ去られたかもしれないロレッタを探してベルク山に来たはいいが――見つからない。
到着すればすぐに見つかると思っていたのに、ロレッタどころか魔物一匹見当たらない。
「エジェたちのB班も聞き込みをしてたってことは、バッタリ会ってもおかしくないのに気配すらしないな」
「ベルク山を間違えたのかしら」
「あー……何個も山が並んでるもんな」
山道をずっと歩いているが、嫌な予感がする。
今通り過ぎた木の幹に、少し前に見たのと同じ傷がついている。
まさか、迷ってグルグル巡っているとか?
「あのお……もしかしてえ、我々さっきと同じところを歩いてます?」
「うっ……お前も気付いたか」
「よし、意識してまっすぐ進んでみましょう」
「お、おう」
俺たちは意識してまっすぐ進んでみたが――
「さ**************************
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