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今夜もまた、彼が私の部屋に訪れてくれるとは予想もしていなかった、不安が頭をかすめる
彼は別れ話をしにきたのではないだろうか・・・このまま付き合う関係を続けても、お互いのためにならないとかなんとか・・・私は玄関のチェーンを外した
「やぁ!こんばんは」
「どうぞ・・・・入って・・・」
咳払いして、情けない気持ちで言った、彼はホワイトの半ズボンにフロックスのブラックのシャツを羽織っていた、お風呂に入ったのか髪は濡れていた、襟元がゆったりはだけている
たまらなく素敵な人・・・
私は涙が溢れそうになった
「ねぇ鈴ちゃん僕の部屋に来てほしいんだ 」
彼の差し出した手から顔へと私は視線を映した
ああ・・・やはり私の懸念は当たった・・・
彼は自分の部屋で私と別れ話をするつもりなんだわ・・・
私が大きくため息をついて手を出すと彼は私と手をつないだ
大きな手につながれながらもうこれで最後かと彼の後をトボトボ着いて行った
もしかしたら引っ越しすることも考えないといけないかもしれない・・・・
それだけいまや私の生活には彼が入り込み過ぎていた