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※今回は、本編ではありません。
ジンくん、お誕生日おめでとうございます。単刀直入に言ってしまうと、ガチで顔がどタイプです。だから、最初は顔から入りました…が、BTSを知っていき、JINを知っていき、キム・ソクジンを知っていく内にどんどん引き摺り込まれていき、今は……ファンです。幸溢れる年になりますように〜!!
というわけで、ちょっと暴走しても良いですか?
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『ジンヒョン、お誕生日おめでとう〜!!』
パンッ!!ガシャン!!ゴンッ!!
「…やぁー!ありがとう!」
会社の一室を借りてのミーティングの後、そそくさとメンバーが出て行ったかと思えば、ドアが開くと共に盛大なクラッカーの音とナムジュナがこけて床に体を強打する音とテヒョナの持っていたグラスの割れる音が響く。何て騒がしい…が、そこが可愛いんだよな…
「さ。歌いますよ!」
電気がパチパチと消え、メンバーの絶妙に汚いハーモニーで歌われる誕生歌。終わった後にそっと願いを込めて手を合わせた後、一気に蝋燭を吹き消せば、何処かで還暦だという声が聞こえた。相変わらず年齢いじりが酷いな…
「今年もプレゼントを用意してあります」
「本当?ありがとね」
「じゃあ、まず俺から。…俺の唯一のヒョン。おめでとうございます」
「ユンギー…大きくなって……」
「親目線?」
今年もメンバーは、律儀にプレゼントを用意してくれたようだ。まずはユンギ。照れくさそうにしながら片手でポン、と渡されたものを開けば、新しいコントローラー。そろそろ替えようと思ってたのに……
「心を読んだのか?」
「まぁ、ルームメイトでしたからね」
少し誇らしげな顔をしながらそう言うユンギに思わず笑みが溢れる。たまにどストレートに素直な時があるんだから…
「次は僕です!ジンヒョン、お誕生日おめでとうございます〜!」
「ジミナ〜!ありがとう!さてさて、一体何が…何これ」
「これ、目と目が合った瞬間、ジンヒョンに渡さなきゃって思って」
「…これを?」
次はジミナ。ほとんど目が見えていないであろう笑顔を浮かべながら渡してきたプレゼントは…唇が異様に強調されたぬいぐるみ。何処でこんなものを見つけてきたんだ。
「これの名前知りたいです?」
「名前あるの?」
「はい、僕が名付けました。名前は、ジンPART2〜唇を添えて〜です」
「……それ名前なの」
どうやら今年のジミナはよく分からない路線に走ってしまったようだ。……何か、急に不安になってきた…残りもこんな感じだったら……
「次、俺でも良いか?ジンヒョン、誕生日おめでとうございます」
「やぁー、ありがとね!さて……お!これは…」
「はい。ジンヒョン、こういうの好きだから」
「流石ウリリーダー!」
次にナムジュナ。渡されたものはズッシリと重く、本だろうと推測を立てたらビンゴ。僕の好きな作家さんの新作、上下巻が入っていた。…ラッピング、自分でしてくれたんだな…誤魔化そうとしたいくつもの破れ目を見つけ、ほっこりとした気持ちになる。時間がある時にでもゆっくり読ませてもらおう。
「次は僕です。どうぞ、ジンヒョン」
「ありがとね〜ジョングガ…やぁ!こんな高価なものを……出世したな」
「この時の為に頑張りました」
次はジョングク。ラッピングなどされていないただの紙切れを渡されたかと思いきや、何と焼肉店の食べ放題コースチケットではないか。ここ、結構良いとこだぞ?それを僕の為に…涙腺の弱さは還暦かもしれない。
「ありがとう。美味しくもら「それ、全部使えます?」……え?」
「それ、使えます?使えないですよね。僕が一緒に使ってあげても良いですよ」
…前言撤回。そうだ、このマンネがこんな事で終わるわけがなかった。生意気な口を叩いているが、今日は誕生日。僕と一緒にいたいんだなと考えれば可愛いじゃないか。
「あー、グガと被っちゃった……」
「良いんだよ。用意してくれただけ嬉しいよ?」
「……本当?…じゃあ、これ……ヒョン、誕生日おめでとうございます」
「ありがとう、テヒョナ。何?お前も焼肉……何処を見て被ったと思ったんだ?」
「………紙?」
「やぁー……」
次にテヒョナ。しかし、どうやらグガと同じようなものを用意したと言い、凹んでいる。そんな、用意してくれただけ嬉しいのに…ウェルカム体勢で励ませば、恐る恐る渡してくれた。…確かに、紙ではある。が……
「一枚目が肩叩き券。二枚目は肩エステ券。三枚目は肩磨き券で四枚目は「もう良いよ、ありがとう」…気に入ってくれました?」
何故、肩限定なのか…そして、この手作り感満載なチケットは、恐らくテヒョナ限定に使うものなのだろう。相変わらずの発想に少しガクッときたが、それでも用意してくれたのは嬉しいし、子どもがアッパやオンマに作るものと同じものというのもあってこれまたほっこりする。
「頑張って作ってくれたんだね。ありがとう」
「!、使いたい時はちぎって下さいね!」
「そうするよ」
「……さぁ、最後は僕です」
不安気な表情から一変、ぱぁ、と明るい笑顔を見せてくれたところで、最後の一人…ホバが近づいてきた。……何故布を被っているんだ?もしかして、相当大きいものなんじゃ……
「…じゃーん!プレゼントは僕でーす!今日一日、ジンヒョンの言う事何でも聞いちゃいます!」
「……………」
バッ、と布を取ったかと思えば、体にリボンを結びつけているホバが出てきてフリーズしてしまう。いそいそと頭にリボンのカチューシャも付け、どうだと言わんばかりの自信に溢れた顔でこちらを見てくる。……可愛いよ?大前提として可愛いんだけど、問題はプレゼント内容だ。…プレゼントは僕だと!?言う事を何でも!?
「……あ。えっと…おぶって地球の反対側までとかは無理ですけど……」
何でも…僕の言う事を何でも…それはつまり…エ、エッチなお願いでも…?際どくても?裸エプロンでデザートはホバとかでも!?…いやいや、付き合ってもいないで、僕が日々妄想で食べているだけなのにいきなり現実に持ってきたら駄目だろ……
「…うん、ありがとう。考えるよ」
裸エプロン…女装…お風呂…エッチな下着に一日食べ放題……駄目だ、もう脳がピンク一色だ。
「…滑った?」
「あー……まぁ、とりあえずどんな願いでも聞いてやれよ」
「?、僕に出来ることなら…」
「大丈夫です。全部出来ます」
「…知ってるの?」
「……………ホバ」
「!、はい!」
「……その……最近、練習ハードじゃん」
「……そうですね」
「疲れ…とか、色々溜まるじゃん」
「?、そうですね」
「……背中でも流してくれれば、ヒョンはそれで十分だよ。いつもホバは僕だけじゃなくて、メンバーにも細かく気を配ってくれてるでしょ?いつも十分すぎるのに、更になんて…あの浴槽、二人で入れるかな?」
「……ヒョンとお風呂!?」
「…え?まさか……嫌とか「久しぶりですね!わーい、嬉しい!」……へ?」
「いつもグガとかグガとかグガばかりでお世話するのに疲れてたんですよ!ジンヒョンなら大歓迎です!良いですよ、一緒に入りましょう!」
「……あぁ…うん……」
良かった、何とか心の内に留められた……気持ちとは裏腹に暴走してしまいそうな口を必死に抑えながら願い事を言えば、僕の大好きな太陽のような笑顔を向けながら喜んでくれた。まるでホバが誕生日プレゼントを貰っているみたいじゃん…そんなに喜んでくれるのか……
「…ヒョンは幸せものだよ」
「?、当たり前じゃないですか。僕たちがお祝いしてるんですもん」
「ジンヒョン、今年も良い年にしましょう」
『お誕生日おめでとうございます!!』
「…ふふ、ありがとう」
この後、しっかりホバに背中を流してもらい、ガッツリ裸を目に焼き付けながら風呂に入ったのは言うまでもない。