一条視点
ゆずをご飯に行かせてからも、腹黒おじさんたちとの挨拶をしていた。
あいつら、話す度に、うちの娘はどうだとか…ああだとか…俺は、なんと言われようがゆずしか見えてない
初めて会った時、目に入れても痛くないって言葉が初めてわかった気がした。今までは、そんなわけねぇって思ってたけど本当なんだなぁ~って思ったのを今でも覚えている
こんな、おじさんと喋るぐらいだったら、ゆずと喋りたい
今、何を食べているんだろうか…あぁ見たい。この目で、まじまじと見たい
食べて微笑んでいるのだろうか…それとも、誰かと笑いながら喋っているのだろうか…
ゆずの笑顔は俺だけのもの…そう思うと、ご飯に行かせなければよかった
だが、ゆずの幸せが一番だ。ここは我慢。
使用人共に、写真を取らせるか…
「かおり~かおり~おーい」と情けない男の声が耳に入る
確か…ゆずの友達のかおりと言うやつの恋人だったけな
「おう、一・条・様、香りがどこに行ったか知らない?」
「お前の、恋人がどこにいようが俺には関係ない」
「相変わらず、冷たいねぇ~そんなんだから、運命の番だっけ?に愛想つかされるんだよ」
「つかされてなんかいない。お前はなんなんだ?」
「うーん、一条様は、美形じゃん?」
ナルシストでは無いが、整った顔をしていると他人にも言われるし、自分でもそう思う
「まぁ、それで、恋人が無類の美形好きなんだよ。だからさ、一条様にいて欲しくないわけ」
どうでも良い。めんどくさいやつに絡まれてしまった
「かおりに、手を出して欲しくないわけよ」
「ふ、ハッハッハ…手を出すどころか興味もないよ」
「・・・そう…それなら良かった」と言い自分の恋人に手を出されない安堵と、自分の恋人を少し貶されたかと思っている複雑な顔になった
まぁ、長い腹黒おじさんたちの挨拶も終わりがけだし、そろそろ、ゆずを見つけ出すとするか
と、辺りを見渡すが、ゆずの姿が見つからない
ゆずの、甘い匂いも、このフロアだったら絶対に見つけられるはず…
まさか…
「おい、離れたのはいつ頃だ」とさっき話していたヤツに聞く
「あ?あぁ、確か1時間ぐらいだ」
「1時間か…」ちょうど、ゆずをご飯に行かせた時間と重なるな…
コメント
4件
危険察知能力がはやΣ(゚д゚lll) ゆずちゃんを守れますように(。>人<)
一条様って鋭いですねー! ゆずちゃんの身に何も起こっていませんように! 続き待ってます!