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琳埜
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リビング。
「ローレン、今日さ――」
『うるさい』
「え」
『今忙しいんだけど』
「……そ、そう」
葛葉はしょんぼりしながらキッチンへ行く。
ローレンはその背中を見て、唇を噛んだ。
――――――――――――
ローレンの部屋。
ベッドに座り込む。
『……またやった』
『なんで……』
『素直に言えないんだよ……』
枕に顔を埋める。
『好きなのに』
『大好きなのに』
『なんで』
『あんな言い方になるんだよ……』
――――――――――――
リビング。
葛葉はスマホを見ながら笑っていた。
「……今日もツンツンだったな」
「でも」
「ちゃんと」
「好きなの伝わるんだよな」
――――――――――――
夜。
ローレンはソファの端に座る。
葛葉は隣に来る。
「ローレン?」
『……なに』
「なんか怒ってる?」
『……怒ってない』
沈黙。
ローレンは拳を握る。
『……あのさ』
「ん?」
『……さっきの……』
『……ごめん』
「え?」
『……あんな言い方……』
『……したけど……』
顔を逸らして、小さな声。
『……好きだから……』
『……言い方……』
『……分かんなくて……』
さらに声が小さくなる。
『……だいすき……』
一瞬。
葛葉、固まる。
「……え」
「今……」
『……聞こえなかったならいい』
「いや聞こえた」
「聞こえたけど」
「……不意打ちすぎだろ……」
『……うるさい』
「……可愛すぎ」
ローレンが立ち上がろうとした瞬間。
ぎゅっと抱きしめられる。
『……ちょ』
「待て」
「今の」
「反則」
『……離せ』
「無理」
「だって」
「ローレンから」
「好きって」
「言ったんだぞ」
『……言ってない』
「言った」
『……幻聴だろ』
「現実だ」
そのまま、頬に軽くキス。
『……っ』
「……嬉しすぎて」
「どうしたらいいか」
「分かんねぇ」
ローレンの顔が赤くなる。
『……だから……』
『……言うの……』
『……嫌なんだよ……』
「でも」
「言ってくれた」
「それだけで」
「一週間生きれる」
『……重い』
「愛が?」
『……黙れ』
「好き」
『……言うな』
「ローレン」
『……なに』
「大好き」
ローレンは葛葉の服を掴む。
『……ばか』
『……ほんと……』
『……ばか……』
でも、離れなかった。