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1週間後、僕と姉御は駅の近くの公園にいた。
姉御はタバコに火をつける。空を見上げ、ドーナツ型の煙を吐いた。
「ネギ見ろ、野外でこれができるのは私くらだ」
風が吹きドーナツが崩れた。
「もうちょっとでギネスものだったのに。。。」
公園にあの2人がやってきた。1週間前より、少し顔がこけている。
1人が抱えている、箱からは禍々しさが溢れ出している。姉御は箱を見ながら目を細める。
「こんにちは、例の視聴者から新たな荷物が届きました」
「開けたのか?」
「いえまだ開けてないです」
「ネギ開けてみろ」
「僕ですか。。。」
まるで放射能がもれているような威圧感のある箱、僕はガムテープを剥がし箱を開けた。姉御が僕を押し退け中を除く。
「ネギ、こいつらに学が作ったあれを渡せ」
「はい」僕は紙袋を彼らに渡した。
「それを着ろ」
中から出てきたのは黒い全身タイツのようなものとメモ書きが。
メモにはこう記されてある。
これはあーまースーツという試作品これは暑さ5mmの絶縁効果のある特殊加工されたスーツです。憑依体質の方の強い味方になりでしょう。
2人は姉御の指示にしたがいそのスーツを身に纏った。
顔以外はスーツで覆われている。
「説明書きに書いてる通り、電気を絶縁する効果がある、これを来ていればどんな事故物件、心霊スポットにいっても脳を乗っ取られることはない。」
姉御は箱を指さし、2人に中身を取り出すよう指示をする。
「これ触っても大丈夫ですか?」
「それを来ていれば大丈夫だ」
2人は中身をそっと取り出しベンチにそれを置いた。
中からはまたしても一体のフィギアができてきた。
「これは何ですか?」
「まさか、、、」
姉御はフィギアのキャラが持っている旗を指差す。
「この旗にかかれているのは、このキャラの声優のサインだ。。しかもこれは、連合軍の初戦の旗揚げのシーン。こんなものが存在するとは。。。」
僕はキャラの説明ではなく、禍々しさについて聞いたつもりだったのですが。。。
姉御は何かを唱えた。また空気が波打つ。
3人はその禍々しさの正体を目の当たりにした。フィギアの周りには3体の蛇のような物が巻き付きこちらを睨んでいる。
「姉御これはどういったことでしょうか?」
「この前こいつらに渡したメモ覚えてるか?」
「内容はわかりませんが渡したのは覚えてます。」
姉御のメッセージはこうだ。
「もっと強力な奴を忍ばせろ、今回のはデコピンで排除できたぞ、しかし、興味のないものは受け取らないからな、ボケ」
姉御は呪物を送った主を煽り、さらに貴重なフィギアじゃないと受け取らないとメッセージを送ったようだ。さすが姉御、肝と意地汚さは天下一だ。