※ナムさん目線です。
「ナムジュナ?」
「ねぇ〜ナムジュナ!」
「ぎゃあぁー!!ジュナ!!」
…何故、俺を一番に呼ぶんだ?他のメンバーの方が近い時も、ホバはすぐに俺を呼ぶ。
「えへへ、好きだよ!」
「ジュナ、ぎゅーしよう!」
「今日さ、一緒にお風呂入らない?」
…構わないが、何かを期待しているような目を向けてくるのもよく分からない。そんな目を向けられたって何もしてやれないぞ?
「…ナムジュナー」
…ほら、今も。色とりどりの花が咲いたかのような笑顔で俺を呼ぶホバの目をじっと見つめると、よく読み取れない感情の色が見える。…この色は何なんだ?
「……な、何?そんな見つめたって何も出てこないけど…」
「……お前のその色は何なんだ?」
「………色?」
「そう」
鮮やかな赤色にも見えるし、元気が湧き出てくるような黄色にも見える。しかし、心が安らぐような緑色にもなるし、淡いピンク色にもなる。
「……虹みたいだな」
「虹……え?僕が虹?」
「目の色が」
「え!本当!?カラコンしてないよ?ジミナ手鏡貸りるよー?……ん……んん?……ただの焦茶色だけど?」
「いや、瞳の色じゃなくて……」
何て説明すれば良いんだ?綺麗なんだが、綺麗の一言で片付けてはいけないような気がする。…俺も勉強不足だな。
「そう言えば、俺に何か用事か?」
「え?ううん、いたから呼んだだけ」
「ふーん」
「……あ、いや!用事あった!」
「どっちだよ……」
「ナムジュナ、好きー!大好きだよーん♡」
「……おう」
「ちょっと、引かないでよ!!」
弟たちへの愛情表現とは違う…かと言って、兄たちに取る態度でもない…俺が同い年だから?でも、友達にこんな事してるの見た事ないし…別グループに同い年で仲良くしている奴がいるが、そいつにはこんな事してないよな?
「…お前のその態度は他の奴にもしてるのか?」
「は?してないに決まってるじゃん。嫌だよ気持ち悪い」
「………?」
「……もしかして、ナムジュナ……気持ち悪い?嫌だった?……ごめん……」
「いや、嫌だと思った事はない。ただ…うーん……不思議?未知数?未確認生命体みたいな……」
「宇宙人じゃないんだから…でも良かった。嫌われるのは嫌だから、嫌だったらちゃんと言ってね?」
「散々やっておいて?」
「ぅ……そうだけど!これからでも直せるものだから!」
「うん…気持ち悪いとも、嫌だとも思った事はない。思ったならもっとすぐに言ってるよ」
むしろ、それだけ素直に感情を出せるのが羨ましいくらいだ。俺は考えすぎてしまう事が多いし、考えずに素直に言うと誤解を招いてしまったり、相手を不快な想いにさせてしまう事があるから。素直なのに嫌味がないのは、ホバだからこそだと思う。……じゃあ、何でこんなにも素直なのに俺は読み取れないんだ?…それとも、俺だけが読み取れないものなのか…
記念?すべき50ストーリー目だそうです。いつも沢山読んでくださり、ありがとうございます。
コメント
5件
ナムさん、そんな風に見えてたのね😆 ナムさん気付いてー!!ㅋ ホソクさんの恋、実ってほしいぃ😆🙏 時間も楽しみにしております♪ ご自分のペースで頑張ってください!
続きみたいです!!!!!!!!!!!!!!!!!!