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「……………」

「…どうしたの?」

「…いや…うーん…」


最近、やけにナムジュナと目が合う。嬉しいよ?嬉しいし、ちょっと自惚れちゃったりもしたけど、そういうのではなさそうだ。


「……ホバ」

「んぇ?」

「珈琲飲むか?」

「珈琲…うん、飲みたい……」

「ん、やる」

「ありがとう…えぇ!?ありがとう!!」


ちょっと!ナムジュナの飲みかけじゃん!間接キス…なんちゃってってやつ!?もう、ナムジュナったら!好きなんですけど!ここはありがたくいただこうじゃないか。


「…うん、いつもより美味しい」

「?、いつものインスタントだぞ?」

「でも美味しいの」


ナムジュナからもらったものだよ?美味しいに決まってるじゃん!それが僕の思い込みによるものだと分かっていたって嬉しい。


「……まただ」

「…?、何が?」

「その色」

「色……虹色?」

「あぁ」

「………うーん、やっぱり僕は焦茶色だよ。……ナムジュナはどんな色だ?」


…待って、ノリで覗き込んだは良いものの…顔近っ!!見つめ合ってるじゃん好きっ!!…じゃなくて、あくまで平静を保ってる風の顔で見ないと。綺麗な一重だな…キリッとしてるのに垂れ目で優しさが滲み出てて、顔が小さくて背が高くてスタイル抜群で筋肉凄くて力持ちなのに読書が好きで頭良くて…


「……んふふ」

「?、どうした?」

「ぁ…いや、何でもない!」


僕の馬鹿!思考を飛ばし過ぎだよ!本人の目の前で盛大にデレてしまった事に慌てて首を横に振る。気付いてほしい気持ちはあるけど、これで気付かれるのは格好がつかないじゃん。そのくらいのプライドは持たせてよ。


「……ふっ」

「…何だよ」

「いや。可愛いよな、ホバって」

「……ナムジュナは格好良い!!格好良すぎるんだよバーカ馬鹿馬鹿!!」

「子どもか」


何だよ、馬鹿にしやがって!…でも、可愛いって言われるのは嬉しい!もうっ、どうしようもなく好きなんですけど!!


「…その嫌味のない素直さが羨ましいよ」

「?、…ナムジュナも嫌味ないじゃん」

「俺はなくても相手の見え方は違うだろ?」

「…じゃあ、相手の人が偏屈なんだよ。僕が見てるナムジュナは、いつも真っ直ぐで素直だよ」

「………おう、ありがとな」


…素直、か…そう思ってくれてるなら、尚更気付いてくれたって良いと思うんだけどな…


「ナムジュナ、好きだよ?」

「?、俺も好きだぞ?」

「そうじゃなくて!好きなの!」

「……??、お前、たまに意味分からない事言うよな…宇宙に行くのやめろよ」

「行ってないし!!」


全く!!何で伝わらないんだよ!!素直って思ってるなら言葉通りに受け取れよ!!

好きなんですけど!

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