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過去に囚われた私

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過去に囚われた私

第11話 - リドルの本音とやり直しなんでもない日

37

2023年02月19日

#ツイステ

#鬼滅の刃

#伊黒小芭内

#クロスオーバー

#原作沿い

歌姫♪♡

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37

歌姫♪♡

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トレイ

「リドル！！」

エース

「レイ！！」

リドル

「はっ！！」

『ん、』

エース

「あわ目ぇあけた！」

ケイト

「ハァ〜　マジ、もう起きなかったら

　どうしようって超焦った

　レイちゃんも倒れちゃうし」

リドル

「はぁ　はぁ、僕は、一体？」

クロウリー

「良かった。正気を取り

　戻していますね」

トレイ

「今は何も考えなくていい。寝てろ」

エース

「あーっ、そうやって甘やかすかや

　ちょっと怒られただけで暴走とか

　するんすよ！庭は滅茶苦茶だし、

　こっちもヤバいとこだったんだからな」

デュース

「確かにヤバかったな」

グリム

「まったく。ストレスを溜めると

　ろくなことがねぇんだゾ」

リドル

「僕、本当は、マロン

　タルトが食べたかった」

エース

「へ？」

リドル

「薔薇は白だっていいし、フラミンゴも

　ピンクでいい。お茶に入れるのは

　角砂糖より蜂蜜が好きだし、レモン

　ティーよりもミルクティーが好きだ

　みんなと食後のお喋りだってしたい」

トレイ

「リドル…」

リドル

「ずっと、もっと、トレイ達とら

　遊びたかった。うっうう、

　うううっ、わぁあああん！」

ケイト

「うっそ。あのリドルくんが

　ギャン泣きしてる」

エース

「おいこら！泣けば

　許されると思うなよ！」

デュース

「お前もたいがい空気読まないな」

トレイ

「俺も悪かった。おまえが苦しん

　でるの知ってたのに、ずっと見ない

　振りをしてた」

リドル

「うっうっ、うう」

トレイ

「だから、今日は言うよ

　リドル、お前のやり方は間違ってた

　だからみんなにちゃんと謝るんだ」

リドル

「うっ、ぐす。ごめんなさい

　ごめんなさい…っ！」

エース

「オレ、寮長が今までの行動を謝って

　くれたら言おうと思ってたことが

　あんすけど

　ゴメンの一言ですむわけねーだろ！

　絶ッッ対許してやらねーーー！！！！」

『！』

ケイト

「え〜っ！？この空気でそれ言う！？」

エース

「ったりめーだ！こっちは散々コケに

　されたわけだし？せっかく苦労して

　作ったマロンタルトを捨てられたわけ

　だし？涙ながらに謝られたくれーじゃ

　許せねーなぁ」

グリム

「こいつ、オレ様より根に

　もつタイプなんだゾ」

リドル

「そんな、じゃあ、どうすれば」

エース

「俺、しばらく誕生日

　じゃないんだよね」

デュース

「は？お前何言って」

エース

「だから、なんでもない日の

　パーティーのリベンジを要求する

　俺達、結局パーティーに参加できて

　ねーし

　そんで、今度はお前がタルトを作って

　持って来いよ。あっ、トレイ先輩に

　手伝って盛らうのはナシだから！

　自分で苦労しろ！

　そしたら、許してやらないことも、

　ない」

ユウ

「自分は手伝ってもらっまくせに」

エース

「外野は黙ってろ。いい？わかった？」

リドル

「うん。わかった」

クロウリー

「うんうん。歩みよりは美しきかな

　これで一件落着ですね」

その後、先輩達は庭の片付け

クローバー先輩はローズハート先輩を

保険室に。僕は、

リドル

「レイくんも一緒に来てくれないか？」

〜〜〜

トレイ

「大丈夫みたいだな。よかった」

リドル

「ああ。ありがとう」

『僕は何故呼ばれた』

リドル

「そうだった。最後、僕をオーバー

　ブロットから助けてくれたのはレイ

　なんだろう。ありがとう

　それと、後でユウにも言わなきゃ

　いけないんだけど、すまなかった

　君の親を悪く言ったりして」

『間違ってないから別にいいローズ

　ハート。僕から言っておくが、

　ルールが全てじゃない。いつまでも

　ルールに縛られていたら、周りが

　見えなくなって後悔することになるぞ』

リドル

「！」

禰豆子がそうであったように。今、

お館様がいなければ僕達は、鬼殺隊は

『じゃあな』

リドル

「待ってくれ！次のなんでもない日

　パーティーにレイも来ないか？

　それと、名前で呼んで欲しい」

トレイ

「俺からも、いいか？」

先輩、しかも寮長じきじき

チッ　仕方ない。でも、名前は

『…行かせてもらうよ。名前は考えておく』

夜になった。僕は今日のことを

考えていた。胸に手を置いた

『心臓が、動いてる』

どうしてだ、なんで？

僕は確実にあそこで死んだだろう

生きてるなら、なんで幼くなってる？

見えなくなった左目は？失くなった

右足は？左腕は動かないはずだ

細胞も破壊された

死ぬと思ったからよかった。でも、

生きてるなら、兄さんがいない世界で

１人、鬼を狩る事しか脳がない僕は、

何をすればいい？

でも、そうか。生きてるなら、信用

しない　信用しない。でも、僕は帰る

方法を探してここからいなくなる

名前を呼ぶ呼ばないもどうでもいいし、

断って面倒事が起きても迷惑だ

ある程度は印象よくしておいた方が

得策だろう。自分から話かける気は

さらさらないがな

兄さん。死んでいるが

必ず、そちらに戻る

ポタ　ポタ

魔力がないはずの者の心は、

もうすでに黒く染まりきっていた

気づかなかった

その上からまた、黒く染まり初めて

いることに

気づけなかった

〜〜〜

約束のなんでもない日パーティー

寮生A

「我らが、リーダー！赤き支配者

　リドル寮長の、おなーりー！」

「「リドル寮長、バンザーイ！」」

リドル

「うん。庭の薔薇は赤く、テーブル

　クロスは白。完璧ななんでもない日

　だね。ティーポットの中に眠り

　ネズミは、っていや、いなくても

　いいか」

トレイ

「そんなに急に変えなくていいさ

　ジャムはネズミの鼻に塗らなくていい

　スコーンに塗ればいい

　絶対にないとダメ、じゃなくて

　あったっていい、にしてけばいいよ」

リドル

「うん。そうだね」

エース

「はーぁ。結局庭の片付けとか

　今回の準備とか、全部オレらが

　やらされたんだけど」

デュース

「まあまあ。寮長の体調も、

　何事もなく回復したわけだし」

ケイト

「お庭にフォトジェニックな飾り

　つけもできたし俺的には大満足♪」

グリム

「うーっ！早く料理が

　食べたいんだゾ！」

ケイト

「オッケー♪ではさっそく」

リドル

「ちょっと待って！」

「「え？」」

リドル

「その白い薔薇」

エース

「げっ！塗り残し！？」

ケイト

「あわわわ、エースちゃん

　デュースちゃん、ちゃんと塗って

　って言ったじゃん〜！」

デュース

「僕達のせいですか！？」

トレイ

「リ、リドル。これは」

ユウ

「まさかまた！？」

何をあわてている？大丈夫だろう

リドル

「なんてね。もう薔薇の木の１本や

　２本で罰したりしないさ」

ケイト

「ほ、ほんとー！リドルくん寛大！」

リドル

「みんなで塗れば早いだろうしね」

エース

「って、塗るのは変わんねーのかよ！」

トレイ

「まあまあ。それでも本当に、うん

　変わったな、リドル。！レイか」

チッ　このまま帰えるのは流石に無理か

リドル

「レイ！」

『どうした？』

リドル

「来てくれたんだ！」

『寮長からのお願い事だしな』

ケイト

「え？！いつの間にそんなに仲良く

　俺も、けーくんって呼んで」

『けーくん？分かった』

ケイト

「え、正直レイちゃんキャラ的に

　言わないと思ってた

　もしかして以外に天然キャラだった？」

エース

「ちょっ！俺も俺も！」

デュース

「僕もいいか？」

『エースとデュースな』

グリム

「もう１秒でも我慢できねえんだゾ！

　さっさと薔薇でもなんでも塗って、

　パーティーするんだゾ！」

リドル

「それじゃあみんな、準備はいい？」

『ああ』

リドル

「レイは魔法が使えないはず

　だけど、一緒に塗ってくれるのかい？」

エース

「コイツ、めっちゃ上まで

　飛んで塗るから大丈夫だ」

薔薇を塗り終わり、

エース

「で、薔薇の詫びタルトは

　結局どうなったの？」

リドル

「ち、ちゃんと作ってきてるよ

　これ、この苺のタルトは僕が作った」

トレイ

「うんうん。形は少し不格好だけど、

　苺のつやを出すナパージュを塗る

　ひと手間もかけてるし、初めてに

　さては上出来じゃないか」

エース

「はい、すかさず甘やさし入り

　ました〜。ほっといて実食と

　いきますか」

ケイト

「あっ、レア名タルトの写メ

　撮るから、切るのちょっと待って！

　はい、オッケー！」

エース

「先輩もマジブレないよね

　んじゃ、いただきまーす。パクっ」

グリム

「ハグッ」

デュース

「…ん！？」

トレイ

「こっ、」

ケイト

「これは」

「「しょっぱい！！！！」」

リドル

「えぇ！？」

エース

「なんだこりゃ！？めちゃくちゃ

　しょっぱい！何入れたらこうなる

　ワケ！」

リドル

「厳密に材料を量って、ルール通りに

　作ったんだ。そんな間違いはない

　はず。あっ！もしかして、オイスター

　ソースを入れたから？」

デュース

「ゲホッ　もしかしてクローバー

　先輩が冗談で、言ってたセイウチ

　印の？」

リドル

「だってトレイが昔、レシピには

　乗ってないけど美味しいタルトには、

　絶っ対隠し味でオイスターソースが

　入ってるって」

エース

「オエッ、んなわけねーだろ！

　ちょっと考えれば嘘だってわかる

　でしょーが！」

ユウ

「自分も騙されてたくせに」

ケイト

「しかもこれ、隠し味って量の

　しょぱさじゃないよね

　どんだけたくさん入れたの？」

リドル

「だ、だって適量とか言われても

　わからないだろう？何cc使うのか

　正確に教えておいてくれないと」

トレイ

「プッ、あはは！まさかあの冗談を

　真に受けて本当に入れる奴がいた

　なんて。あはははは！」

リドル

「あな、あはは、そうだね

　馬鹿だな、僕。あはははっ！」

チェーニャ

「ふんふーん♪トレイのお菓子は

　いつ食べても絶品だにゃあ〜」

リドル

「チェーニャ！何でここに？！」

チェーニャ

「ん？なんでもない日だからお祝いに

　きただけさ。おめでとう、リドル」

リドル

「なんでもない日はハーツラビュル

　寮の伝統行事だ。君には関係ない

　だろう？」

チェーニャ

「それはそっちの人達も

　同じじゃにゃーの？」

グリム

「あ、お前！こないだ会ったにゃあ

　にゃあ喋る変なヤツ！そういえば、

　結局お前はどこの寮なんだゾ？」

トレイ

「そもそもチェーニャはうちの学園の

　生徒じゃない。ナイトレイブン

　カレッジの長年のライバル高校、

　ロイヤルソードアカデミーの生徒だ」

あの学園の生徒だったのか

デュース

「えぇっ！？違う学校の生徒！？」

エース

「しかもロイヤルソード

　アカデミー！？」

ユウ

「他にも魔法学校があるんだ」

勉強してるのか？監督生は

寮生A

「今、ロイヤルソード

　アカデミーって言ったか？」

寮生B

「あの気取った奴らの

　仲間が来てるって！？」

寮生C

「なんだと！？どいつだ！

　すぐ追い出してやる！！」

本当に嫌われてるのか

チェーニャ

「おっと。それじゃ、タルトも

　食べたし、俺は帰るとするかにゃ

　フッフフーン♪」

グリム

「なんかみんなが急に

　殺気だったんだゾ」

リドル

「ナイトレイブンカレッジの生徒は

　高確率でロイヤルソード

　アカデミーを敵視しているからね」

トレイ

「１００年も延々負け続けて

　いれば、そうもなるというか」

ケイト

「まーまー！お祝いの日にそんな暗い

　話はなしなし。今日はなんでもない日

　パーティーを楽しもうよ」

グリム

「にゃっはー！腹がはち切れるまで

　ごちそうを食ってやるのだー！

　なんでもない日、バンザーイ！」

リドル

「レイ！一緒に食べよう」

遠慮したいが、

『ああ』

その頃、ある一室にて

？「あーえ、いいなぁ。ハーツ

　ラビュルのヤツらは今日はご馳走

　食いまくりパーティーらしいっスよ

　サバンクローナにも、そういう腹が

　膨れる伝統ないっスかねぇ」

？「フン、晴れた日の昼間にケーキ

　やらクッキーやら食いながら楽しい

　パーティーだ？虫唾が走るな

　それよりラギー、例の件だが」

ラギー

「任せてください。ちゃーんと

　準備進んでるっスよ。シシシッ！」

？「アイツらがのんきに茶を飲んで

　られるのも今のうちだ。気取った

　マレウスのヤツもな。覚悟しておけ

　フッ、フハハ！ハハハハハ！」