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マネージャーさんに声を掛けて少し外してもらった。
🖤「阿部ちゃん、1回落ち着こう」
返事もできない阿部ちゃんの髪から背中にかけて何度も撫でながら、頬にもう片方の手を添えて軽いキスを繰り返す。
可哀想なほど泣いていた阿部ちゃんの呼吸が、キスに合わせて少しずつ整い始める。
涙も落ち着いたようで、スンスンと鼻をすすりながら俺の肩におでこをつけてすり寄ってきた。
🖤「大丈夫?」
💚「ん……」
もう一度キスをして、抱きしめる。
🖤「話せる?」
阿部ちゃんは黙って頷いたものの『めめに…』だけ言うとまた泣き出してしまった。
全く解らないけど、これは重症だ。
🖤「立てる?今日は帰ろうか」
💚「…ごめんね……」
🖤「謝る事じゃないよ」
手を取って、マネージャーさんに帰りますと伝え送ってもらった。
後部座席で肩を抱いて寄り添う。
阿部ちゃんはタオルを握りしめて時々思い出すように涙を流し、顔を埋めた。
俺の家に着き、コーヒーを淹れる。
気持ちが落ち着くように甘い方が良いかと、今日は以前もらったけどまだ飲んでいなかったストロベリーショコララテのスティックをおろした。
甘い甘いラテを飲んで、『録画したの色々あるよ、何か見る?』と立ち上がる俺の袖を阿部ちゃんがそっと掴んだ。