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テラーノベル(Teller Novel)
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「ようこそ新一年生の皆さん」

校長の長ったらしい話を耳にしながら俺は今起きていることを整理した。

おそらく俺は逆行というものをしたんだと思う。(沢村の野郎が見せてきた小説にそんなのが書いてあった。)そして今は中学生。

そう分かるとなんだかスッキリした。

普通ならもっと慌てたりするのが普通なのだが、俺は内心喜んだ。

また野球ができる。

亮さんや哲さん、純さん、増子さんたちと。

御幸やゾノ、沢村や春市、降谷たちと。

が、そんな喜びもすぐになくなる。

こんな俺が青道でまた野球をしてもいいのか。

俺があのとき打てなかったせいで負けた最後の試合。俺がもっとうまかったら勝てたかもしれない亮さんたちの最後となった試合。

俺にはあの人達と野球をする資格があるのだろうか。

いや、ない。

野球はしたい。あの人達と。同じグランドに立って。

でも無理だ。そんな資格は俺にない。

違う高校に行こう。

野球部がない高校に。

中学の間は野球をして、高校でやめよう。

そう決意を固めて顔をあげると、いつのまにか校長の話も入学式も終わっており、周りの奴らは教室に移動し始めていた。

逆行した倉持はチート

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