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#奈良
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たまごぞうすい
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⚠️注意⚠️
・政治的意味、歴史的意味❌
・歴史に忠実ではない場面:有
・戦争賛美等の考え❌
・不快に思われる描写があるかもしれません
(以上のことを理解した上でご覧下さい)
時は室町時代
南北の影響もあって数々の土地の守護大名が存在する中、守護大名を置かない土地があった……
その土地は守護大名がおらず、強大な寺院や神社があった。
ある日奈良は、一番強大な寺院のご住職に呼ばれて、大きな寺院の屋敷に来ていた。
「お呼びでございましょうか。ご住職様。」
彼女は奈良。この土地の土地神である。無駄の無い動作で頭を下げ、顔をあげるとそれは大和撫子を思わせるような美しく儚い姿。横には利口に鹿が1匹座っていた。
「よくぞ来てくれました土地神様……」
住職は使用人に茶を出させると目配せをして部屋から退出させた。
「ここ最近、治安が悪くなってきたと思いませんか……?」
南北の影響なのか、守護大名は自分の土地、土地神を護る為にと常に周りにはピリピリとした空気が漂っており、それに影響されてか治安も比例するように悪くなっている。
「……痛いほどに理解しています」
この土地には守護大名がいない。つまり彼女を守ってくれる者が居ないということだ。
「そこで」
「甲賀の国から護衛として忍びを拝借することになりました」
「甲賀の国……」
甲賀の国。忍び発祥の土地の一つとして知られ、現在かなりの力を持っている土地のひとつ。その土地の名を知らないものはいないほどだ。
「……お気遣い大変有難いのですが、私には鹿さんがいらっしゃいますので……」
奈良は隣に座っている鹿を撫でて言う。
「しかし、また土地神様にあのような惨劇が起こってしまわれるのではないかと思うと……」
「ッッ……」
住職の言葉を聞いて、奈良は思い出したくない記憶が蘇ってしまい、震えを抑えつつも冷や汗が止まらない。そんな様子を見た鹿は心配するように彼女の頬をペロリと舐める。
「……申し訳ございません。思い出させてしまいました……」
「土地神様が襲われのではと私達も気が気ではないのであります……」
「ご住職様……」
奈良はこの土地の民から愛されている。そんな奈良が襲われて怪我でも負えばこの土地は混乱するだろう。
「……」
「そしてもうひとつ……謝らなければならないことがございます……」
「……なんでございましょうか……?」
「……その忍び……」
「ッッ……」
「本当に申し訳ございません。」
「土地神様が男性に恐怖を抱いていらっしゃるのは痛いほど存じております……ッ!」
「しかし、相手の話を聞くと、どうやら下心を全く持っていないような力のある忍びはその方のみと言われまして……」
「……ッッ……ぁ……」
奈良は言葉がつまり、何が言いたいはずなのに、叫びたいはずなのに何も出てこない。
「……申し訳ございません……」
「ッッ……」
「……これを聞いて安心するかも分かりませんが……」
「その護衛の方も“土地神”でございます」
「……土地神……?」
なぜ土地神がほかの土地の土地神を護衛するのか訳がわからなかった。聞こうとしても声が出てこない。
「……土地神様……どうかご了承くださいませ……」
「ッッ……」
住職の申し訳なさそうな姿を見ると、途端に奈良は胸が締め付けられる思いにやられる。自分のせいでこんなにも苦しんでいる。ここで断れば不安でさらに苦しむかもしれない。
「ッッ……(コクッ)」
奈良は声が出ない代わりに頷いて返事をする。
「……!ありがとうございます!!」
「では早速お呼びいたします!」
「ぇ……?」
お呼びする?つまりここに来ている?
奈良が考えを巡らせている間に、住職は立ち上がると襖を少し開けて声をかける。
「いらしてください」
To Be Continued〜
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