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楓)さてさて、流石にもう正道に迷惑かける訳にはいかないのでね

全員を集めて家が出来たと簡単に伝えた

甚爾)よく予算内に納まったな…

楓)まぁずーっと貯めてたお金を使ったし…まぁ、そもそも任務のお金が結構多いからさ、私ひとりで全員を養うこと出来るよ?

恵)……親父、その金使い込んでねぇよな?

甚爾)してねぇから!

全員とぎゃあぎゃあしながら荷物を全て新居に運ぶ



数日後

楓)ん〜荷物運んだし何とか部屋も覚えたし…扉にも名前を掛けたし……大丈夫そうかな

食堂のキッチンで朝ごはんを作っていく

楓)フフッ家を変えるついでにお皿も変えたからね〜

画像

可愛いお皿♪悠仁くんとのっちゃんが互いにお金を出して買ってくれたんだよね〜すっごいお気に入りなんだ〜

楓)あ、耐熱皿は…あったあった♪

耐熱皿を取り出して昨日のおかずを入れて温める

楓)あとは……ちょっとサラダでも作ろうかな

トマトやきゅうり、トウモロコシを冷凍庫から取り出す

トマトを切ったりきゅうりをスライスしたり…サラダを作っていく




楓)よし!出来た!

食堂の机に全員分のサラダを用意する

楓)後は…全員が起きてからにしようかな温めた後がいちばん美味しいからね

食堂はやけに広くて椅子と机とキッチンだけじゃ物足りないと思いソファと少し大きい丸テーブルも置いた

楓)本当に私好みであの人たち大丈夫かな…

ソファの上でゴローンとしてたらポメズの鳴き声が聞こえゲージから出すと2匹とも1気に顔を舐めてきた

楓)ちょッ…笑コラコラ笑くすぐったいって笑

ポメズを膝に乗せてスマホをいじり始める

楓)あれ、これって…

ふと目に入ったのはうっちゃんのメールだった


以下メール内容

このメールを見ているりっちゃんへ

とある国で呪術界を揺るがしかねない特級呪具グングニルが見つかりました

早急に回収の依頼を申し込みます、ちなみに報酬金は〇〇〇〇〇〇円払わせてもらいます


楓)……あれぇ?(特級呪具って確か…北欧神話オーディンが使ってたってやつ…だよな?そうだよな?)

楓)海外に行けと申しておられます?(めんっどくせぇ…しかもとある国ってことはまだ完全に見つかってないのかよ……)

楓)めんど…(やるとはまず北欧神話が作られた国から調べるか……出た国から旅行感覚で探しに行けば見つかる…よな?多分)

楓)槍…か、使ったこと無かったな…

【グングニル】とは北欧神話に出てくる神オーディンが所有していた槍、特級呪具とは言えごく一般の呪術師が触れば魂を抜き取られる、言ってしまえばただの人殺し槍

楓)ま、やるだけやるか……

楓、海外渡航決定

楓)今回はあれだな…北欧神話に出てくる武器全部回収するまで終われまてんとか……そーんなゲーム感覚で来るんだろうなぁ!

さすがよく分かっていらっしゃる、そう!4期は北欧神話に出てくる神様の武器全部回収するまで日本に帰れません!楓ちゃんファイト〜

楓)なんかすげぇイラッとしたな…更年期?いやいや、もう既に更年期は過ぎたか……じゃあなんだ?

ポメズ)キャンキャン!

ポメズは私の服の中に入ってぬくぬくとしている…私こんな可愛い子たちから離れなきゃ行けないの?え?ヤダ……

楓)ホームシックになりそうもうやだぁ…

??)楓がホームシックになるって?

楓)うわぁ!?

後ろを振り向くといつの間にか悟さんが居た

悟さん)海外に行くの?

しれっと隣に座ってきて私を抱き抱えて膝に座らせる

楓)そーなんだぁ…オーディンの愛武器のグングニルを見つけて来るまで帰ってくるなって遠回しにお国から言われちゃった

悟さん)やだやだー!楓から離れるなんてやだー!!

悟さんは私をギューッと強く抱き締めて肩口に頭をこすりつけてきた

楓)私も離れたくないよ〜それに、璃雨の事もあるし……(報酬が凄い良いんだけど…)パス出来ないんだよなぁ……

悟さん)誰が依頼したの?僕ちょっと殺してくる

悟さんが私を抱えて立とうとしたがそれを阻止

楓)だーめ!今すぐって訳じゃないけど…せめて北欧神話の出処を探してから渡航かな…それまではずっと居れるから安心して

そっと頬を重ねてスリスリ〜とすると更に強く抱きしめられポメズが服の中から出てきた

悟さん)うわっ、ポメズ居たの?

楓)いたよ笑さっきまで気持ちよさそうに寝てたんだよ?

ストンと悟さんが座るとまたポメズが私の膝の上に来た

楓)ごめんね〜寝てていいからね〜

優しく頭を撫でるとまたウトウトしだした

楓)ほんと、めんどくさいね〜グングニルを回収するまで帰宅出来ないって…離れたくないよォ……

なんて嘆いていたらふと思いついたのだ…

楓)……獣神に任せたら良くね?(良くないです!)

悟さん)!!そうじゃん!

蹴るのはマズイかと言って私が子供を放置して海外に飛ぶのはできない…獣神に任せりゃよくね?(良くないです)

楓)よし、新しい子を呼ぶか(こんなノリで普段は新しい子呼ばないです)

膝から降りて食堂のタンスの中には何故か私の御札が入っているのでそこからまっさらな御札を1枚取り出す(なんで私の御札がここにあるんだろ…まぁいいか)←よくわかってない人

楓)あとは…確かここに筆があるんだけど〜

上の方に手を伸ばすが届かない……

ウルウルとした目で悟さんを見つめると直ぐにこちらに来て筆と墨汁とすすりと下敷きを取り出してくれた

楓)背、ちっちゃいものなんで…///

悟さん)これくらいいいよ笑

色々道具を抱えて食堂の丸テーブルの上に丁寧に置く

悟さん)なんて言うか…だいぶ古風だね

悟さんは物珍しそうな顔でこちらをジーッと見つめてくる

楓)妖を呼ぶ時は皆(みな)こうするものなんです笑それに、調伏は少し苦手なんですよ笑

悟さん)召喚と調伏って違うものんなの?

楓)違いますよ〜笑召喚は何かを代償として呼び出すんです、神降ろし見ましたよね?神降ろしも召喚に値するんですよ

悟さん)へぇ〜不思議だね〜

楓)ですね笑

札に丁寧に【妖】と、書いて自分の指に傷をつけて血で妖の周りを囲うように丸を書く

楓)よし、出来ました!

悟さん)新しく呼ぶ時も何か違うの?

作業をじーっと見つめてきた悟さんがやっと口を開いた

楓)そうですね笑まぁ、呼んだあとは札の見た目が変わるのでそれで判断しますよ

悟さん)見た目?

楓)はい、契約を結んだ妖の札には桜とか紅葉とか植物の模様が書かれるんです、もちろんちゃんと色も着きますよ

悟さん)じゃあ、色でその妖の強さがわかるとか?

お、珍しく大正解を当てたな…こりゃ明日いい事あるか?笑

楓)はい、大正解です笑赤はだいたい4級の強さですかね青は3級黄色は準2級、緑は2級、紫は準1級、藍色は1級、金は特級……そして問題は黒色です

悟さんは首を傾げて「何が問題なの?」と聞いてきた

楓)黒色は測定不可なのです、つまりはその妖の強さが分からないということです

悟さん)でも一応契約は結べるんだよね?

少し心配そうな顔で聞いてきたが私は普通に「えぇ、大丈夫ですよ笑」と笑って答えた

楓)まぁ、その分癖が強いんですよ笑酒豪だったり万年甘党だったり…頭が痛くなりますよ笑

札を五芒星の形に置く

楓)さ、呼びますから下がってて下さい

悟さんが2歩ぐらい下がったのを確認した後に【我が名に応えし妖よ、我が前に姿を現し我が名に忠を尽くせ】と唱えると五芒星が輝き出した

楓)(誰が来るかねぇ…)

なんて呑気に考えていたらキセルを咥えた鬼神が出てきた

??)我が主何なりとご命令を

姿を現すなり跪いた

楓)名を教えて?

と、聞くと男はこう答えた【酒呑童子】と

楓)酒呑童子……わかった、顔を上げて

酒呑童子は顔を上げ【主、契約の印を…】と、凄い急かしてくる

楓)分かったから結ぶから待って笑

軽く指を傷を付け血を出し酒呑童子の手のひらに触れそのまま私の手の平までなぞり

楓)酒呑童子との契約を命ず、汝拒む事を許可せず

と、唱えると酒呑童子の手のひらには綺麗な桜が咲いた

楓)よし、契約終わり!悟さん来ていいですよ!

声をかけると悟さんはすぐに来て私を抱き締めた

楓)酒呑童子、もう帰ってもいいよありがとうね

微笑むと酒呑童子は「我が主の為ならばいつでも現れます」と言い残して姿を消した

酒呑童子が居た場所には黒色の五芒星が書かれていた

楓)黒色…しかも五芒星か……こりゃ凄いの呼んじゃった笑

悟)五芒星?なんか行けないの?

キョトーンとした顔でこちらを見つめてくる悟さんに私は一言「覚醒済みの妖、もしくは妖界では最強に君臨するのを示してるの」と、伝えると「なんか…頑張れ」と、言われた

楓)まぁ、従順だから良かったものの…暴れるのが大好きな天邪鬼とかなら本当に良くないよ…使役するのが一苦労だからね……

と、話した後にため息をひとつ着くと頬になにか柔らかいものが当たった

悟さん)楓なら出来るよ、だって僕たちのことちゃんとまとめられてるもん

と、微笑まれた

楓)…それもそっか笑

笑って頭を撫でるとまた膝に座らされた

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