共依存rbzmの続きです
結構BL表現あるので地雷さんはブラウザバックお願いします
ご本人様には関係なし。
rbr side
ゾムの身体に一通り絆創膏を貼り終わったから、今から夜ごはんを食べようと思う。夜ごはんはお母さんが準備してくれたオムライス。冷蔵庫に入れてあったから、軽くレンジでチンしてあたためた。
ちょっとあたためる時間を長くしすぎちゃって、オムライスがめっちゃ熱くなっちゃった。冷ませばいい問題なんだけど。
あたため終わったらゾムとダイニングの席につく。もちろんゾムとは隣同士。なんてったって、したいことがあるから。
一緒に食べれるように俺とゾムの前にオムライスを置く。ゾムには俺がいつも使ってるスプーンを使ってもらうことにした。ゾムにはそれ新品だから気にしないでって嘘をついた。だってゾムに使ってほしいし。
食べる準備ができたら、ゾムと一緒にいただきますをして食べ進める。ゾムはいつもより手が動いてない。まああんなことがあったし、食欲があんまりないのはふつうだと思う。そんなことより、俺がゾムとしたかったことをする。
🐹「 ゾム、こっち向いて 」
💣「 えっ?わ、わかった 」
こっちを向いてくれるゾム。
俺が使っていたスプーンに一口ほどのオムライスをのせて、
🐹「 はい。あーん 」
と言う。これ、これがしたかった。まるで付き合いたてのカップルみたいな、新婚の夫婦みたいなことを。もう同居と同じようなものだし、俺とゾムはカップルみたいなものでしょと思って。
💣「 あ……あー、? 」
ゾムは最初戸惑ってたけど、素直に口を開けてオムライスを食べてくれた。嬉しそうな顔で、ちゃんとあげたオムライスを味わって。俺がすることを受け入れてくれるゾムが、とてつもなくかわいくて愛したくて俺だけのゾムにしたかった。こんなに無邪気なゾムが俺の隣でごはんを食べてて、むしろあーんまで許してくれたって考えたらもう俺死ねる。
そのあとは気が気じゃなかったけど、ゾムと最近のゲームの話をしながら食べた。これほど幸せな時間はないんじゃないかなって思うほど幸せだった。
ごはんを食べ終わったあとはすぐお風呂に入ることにした。早めに準備を終わらせて、ゾムと脱衣所に行って服を脱ぐ。ゾムの赤く色付いた身体が魅力的で目が釘付けになっちゃう。すべすべな肌。まっしろい色。ゾムらしくてかわいい。
もう欲が抑えきれなくて、ゾムのことを襲いたいと思ってしまった。ゾムのことを俺の手でぐちゃぐちゃにしたいと思った。
ゾムの歪んだ顔が見たい。ゾムの苦しんだ顔が見たい。ゾムの喜んだ顔が見たい。ゾムの家族にしか見せない本当の笑顔が見たい。ゾムのいろんな表情を俺の目に焼き付けたい。
こんなことを思ってしまう自分が怖いけど、それほどゾムのことが好きってことだから別にいい。とりあえずはお風呂に入って、ゾムとの話を楽しむことにした。
身体をさっと洗って、湯船につかる。
ゾムは、俺がゾムのことを好きだって知ったらどう思うか気になったから聞いてみた。
どう思われるかわかんないし、まだゾムのことが好きってことは言わない。
🐹「 ねえ、ゾムさ 」
「 俺がゾムのこと 好きって言ったらどうする? 」
ゾムは黙っちゃった。考えてるんだと思う。
ゾムは「うー」とか「あーー」とか悩んでる声を出している。
しばらくすると、ゾムの口が開いた。
💣「 ……おれもって言って 付き合う 」
湯気の立ち上る湯船の中、ゾムのその言葉が落ちた瞬間、世界が一瞬だけ止まった気がした。
まるで今まで流れていた日常が、ゾムの一言で別の色に染め替えられたみたいだった。湯のぬくもりよりも、ゾムの声の熱が胸の奥に残って、そこから身体の隅々までじんわりと広がっていく。思わず息をのんで、それでも何か言葉にしなきゃと思ったけど、口の中が乾いて何も出てこない。
ゾムは湯船の端に少しだけ寄って、頬まで赤くして目を逸らしていた。湯気のせいだけじゃない、その顔は確かに照れていた。俺の胸が、強く締め付けられる。
🐹「……ほんと?」
なんとか絞り出した声が震えてるのを隠せなかった。でもゾムは、まっすぐこっちを見て、小さくうなずいた。
💣「 ほんと 」
💣「 ……だって、ロボロがいないと、今おれ……もっとぼろぼろだったと思うから 」
ゾムのその声には、重さがあった。絆創膏の下に隠された傷の深さ、今日俺の手で貼ったあの無数の証が、ただのケガなんかじゃなかったことを思い出させる。ゾムが抱えてきた痛みのすべてを、俺はまだ知らない。でも、それでも。
その「おれも」は、ゾムがいま俺を選んでくれた証だった。
🐹「じゃあ、俺と付き合ってください。 」
「 ちゃんと、言う 」
そう言ったときには、もう涙が滲んでた。笑われたくなかったけど、泣きたくなるくらい嬉しい。
ゾムは、俺の手をそっと握った。湯の中で、ふたりの指が絡まる。心臓が痛いくらいに跳ねた。どきどきした。
💣「……うん。こちらこそ、よろしく」
しばらくふたりで黙って、手をつないだまま、湯船の中で身体を寄せ合った。
愛してる。まだ言葉にはしないけど、その感情はもう溢れそうだった。
ゾムが傍にいるだけで、世界が温かくなっていく。俺の中の黒い欲望も、みにくい独占欲も、全部ひっくるめて、ゾムにぶつけてもいいって思えた。だってゾムが「おれも」って言ってくれたから。
でも、ゾムの俺への好意は単なる好きっていうだけなんだと思う。俺のことを独占したいとか、自分のことしか見ててほしくないとかいう、そういう感情はないんだと思う。ゾムは純粋だから、そういう気持ちは浮かばなさそうだし。
でも俺は、ゾムに対して重い感情がある。気づかせるためにも、ゾムに俺に重い感情を持ってもらうためにある事をしようと思う。
明日の学校で。今日はゾムが寝たら、計画を立てよう。じゃあゾムには早く寝てもらいたいし、早くお風呂からあがらないと。
そう思って、ゾムに声をかけて、お風呂からあがることにした。
お風呂からあがったらゾムの身体を拭いてあげて、俺のパジャマを着させる。こういうことをするのは初めてじゃないけど、今日は前と違ってカップルみたいだなって思える。
パジャマを着終わったら一階のリビングに布団をしいて、ゾムと一緒に寝転ぶ。
いつもより、心臓の鼓動が早い気がした。計画はゾムが寝たあとに。怪しまれないように、とりあえず今はゾムと寝る。
ゾムと自然に布団の中で恋人つなぎをして、目をつぶる。
💣「 おやすみ 」
🐹「 おやすみ。 」
その一言がいつもより大切に感じられた。
コメント
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あ ー ー ー ー っ っ ,や っ ばい め っ ちゃ 好き です,,,. 言葉 で 表せない くらい 最高 です っ ! ! 続き 楽しみ に して ます っ ! !