テラーノベル
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前回の つづき !!
なんか AI読者 とかいて さらに面白くなったね
テラノベ
学パロ⚠
wki side
花火大会当日。この日が来るのを若井は待ち侘びていた。若井の着ている浴衣は、少し暗めのグラーの布地に、細い白のストライプ。
男性用浴衣のThe・定番浴衣。ちなみに兄からのお下がり。
集合場所に決めた駅前で、腕時計をちらちらと見ながら改札を眺める。まだあのちっちゃいのは来ていない。浴衣も何色か言われていない。
10分後、元貴は20分も遅刻してやってきた。そのくせになぜかにっこにこだし。あいつ…
「 ごめん ! まじごめん !
着付け 時間かかっちゃって 。 」
元貴の浴衣は、白にグレーで薄いチェック柄。なんだこれ、オソロの色違いコーデみたいじゃないか。最高だ。
元貴の浴衣姿を見た瞬間、湧いてきた怒りがすっと沈んで消えた。可愛いから全部許せてしまう。
「 … 全然いいんだけどさ 、その …
めっちゃ似合ってる 。めっちゃ 。 」
「 えへへ 、でしょ ? 似合うの選んでもらった 」
たしかに、白い肌に白い浴衣と黒いチェック柄が映えていて、選んだレンタル屋さんの人流石だなと思った。
「 いいじゃん 、かわいい 。 」
「 うわ 、珍しい 。可愛いとか言ってくれるの 」
そりゃそうだろ。好きな人に素直に何回も何回も可愛いって言えるわけないだろ。
「 … じゃあもう 屋台行こ 。 」
「 うん 、チョコバナナたべたーい 。 」
「 あ ! ねえあれ ! チョコバナナ ! 」
「 何味にすんの ? 」
「 うーん … いちごチョコかな 。
ねえねえ 若井 〜 奢って 〜 ? 」
きゅるきゅるした目でこちらを見つめてくる元貴。その顔をされたらなんでもしてしまうから勘弁してほしい。
「 … はいはい 、1個ね 。 」
kurara
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「 やったあ 、若井 ありがと 〜 ! 」
渋々といった様子で支払っているが、実際は元貴のためなら何円だって支払ってやることができる。俺が支払うことで元貴がにこにこしてくれるなら、何円だって。
もぐもぐとチョコバナナを頬張る元貴の横顔を眺める。やっぱり、世界でいちばんかわいい。
「 チョコついてるから 拭きな 」
「 拭いて ? 」
「 なんで ? 」
「 拭いてよ 、 」
ポケットからハンカチを取り出して、口元をちょいちょいと拭ってやる。ハンカチ越しに伝わるもちもち具合。直接触りたい。
「 ありがとうは 。 」
「 ありがと 〜 っ 、 」
えへへと笑いながら「ありがと〜」と言ってくる元貴。もともとぷっくりしている涙袋が、笑うことによってさらにぷっくりして、えくぼが出て。あぁ、本当に可愛い。
1時間ほどだらだらと心地よい時間を過ごしたあと、「もうすぐ花火始まるからいこっか」と声をかけ、川沿いに向かう。本当ははぐれないように手を繋ぎたいところだが、まあそんな勇気はでなくて。
「 どこら辺が見やすいかな 、若井 。 」
「 ん … どこがいい ? 人少ない方がいい ? 」
「 うん 。 」
「 じゃあ あそこの 木の下かな 、 」
木の根っこがなくて平らな場所を見つけて、そこにレジャーシートを敷く。もう一回り大きいレジャーシートはあるけど、あえて小さいのを持ってきた。
「 ほら 、おしり 汚れちゃうから
こっちおいで 。 」
素直にこちらに寄ってくる元貴。あまりにも愛おしくて、可愛らしい。食べてしまいたい。
「 前人少ないから 見やすいね 、
ちっちゃくても 。 」
「 最後の一言 いらないよね 。 」
元貴を揶揄うと、唇を尖らせて嫌そうな感じに返してくれるから好き。ノリが良い。
「 花火大会 とか 来たことあるの ? 元貴は 」
「 ちっちゃい頃に 家族と来た 以来かも 。 」
「 へえ … そうなんだ 。 」
つまり俺が元貴の初花火大会デートを勝ち取ったということ。嬉しくてにやにやしてしまいそうなのをぐっと堪える。多分堪えきれていないけど。
「 若井は ? 」
「 俺は 初めて 、 」
「 初 花火大会 ? 」
「 そう 。 」
「 えー 、なんか 意外 。 」
花火が打ち上がるまで、10分ほど元貴と話した。そして花火開始のアナウンスが会場に響いて、少しだけ心臓の鼓動が早まる。
どうしようか 、告白 。しようかな 。
せっかくするなら、最後の方のでっかい花火が打ち上がるときぐらいに、想いを伝えたい。いやでも、断られたら気まずすぎる。
… でも、やるしかない。
「 もうすぐ始まる ! 楽しみ 〜 っ 、 」
「 だね 。 」
30秒ほど経つと、ひゅ〜っと小さく音が聞こえてからパンッと空に火花が散った。
「 うわ … 綺麗 。やば … 」
でも俺が見たいのは隣の愛おしい横顔。
ちらりと横を見ると、花火が丸いくりくりの目に映り込んできらきらと光っている。
たぶん今、この世でいちばん美しいのはこの男だと思う。いや、多分じゃなくて絶対に。
「 … 綺麗 … 」
「 若井 みて 、あれ 猫みたいな形 。
猫なのかな あれ 、かわいい 。 」
かわいいのはお前だ、と言ってやりたいところだがさすがに堪えた。
パンパンと次々に打ち上がる花火を見ている…いや、実際に見ていたのは元貴の横顔だったが。
終盤に差し掛かったころ。頭の中は花火ではなく告白のことでいっぱいだった。
やっぱり今じゃなくてもいいか、なんて考えたりもした。今しかないか…いや、でも…
mtk side
次々と夜空に広がる花火をじっと眺める。
花火しか見れない。だって、
横を向いたらずっとこちらを見ている好きな人と目が合うから。
どうすればいいの。なんか顔についてるかな。
もしかしたら僕のこと好きなのかな…僕を花火大会に誘ったのって…
そんなありえない妄想をしながら、花火を眺める。どうにか花火を見て心を落ち着かせたいから。
「 もうすぐ終わっちゃうよ 」
「 … うん 」
なに、その返事。素っ気なくない?
やっぱり、脈ないのかな。
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よし、決めた。告白、する。
心臓は今までにないくらいに暴れ回って、息すら少し苦しくなるくらいに緊張しているけど。
大きい花火がバンバンと連続で上がって、周りから小さく感銘の声が上がる。
「 … あのさ 、元貴 。 」
「 … ん ? 」
「 俺さ … 元貴のこと 、好き 。 」
花火の音にかき消されているかもしれない。ちゃんと届いているかすら分からない。でも、伝えられたことで若井の前身から力が抜け落ちそうになる。
「 … え 、? … ほんとに ? 冗談 ? 」
「 冗談じゃない 。ほんとに 、ほんとにすき 。 」
「 … それってさ 、付き合ってって意味 ? 」
あまりにも直球的な質問が投げつけられて、
心臓がまた大きく跳ねた。
「 … うん 、そう 。 」
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ふいに横から大好きな甘い声で名前を呼ばれて、どきっとした。
「 … あのさ 、元貴 。 」
「 … ん ? 」
告白?告白されるのかな?勝手にそんな妄想をして、恥ずかしくなって目を逸らす。
「 俺さ … 元貴のこと 、好き 。 」
「好き」。若井は僕のことを好きといった。
自分の耳を疑って、咄嗟に聞き返してしまった。
「 … え 、? … ほんとに ? 冗談 ? 」
「 冗談じゃない 。ほんとに 、ほんとにすき 。 」
真剣な目でこちらを見つめてくる若井を見て、現実かどうかさえ疑った。だって、だってずーっと好きだった人から告白されるなんて。
またいい所で終わらせたりました
コメント
3件
わあ、花火大会の告白シーン、めっちゃ良かったです…!若井くんの「好きな人に素直に可愛いって言えない」っていう心情、すごく共感しました。元貴くんの浴衣姿に全部許しちゃうのも、チョコバナナ拭いてあげる優しさも、もう尊すぎてにやにやが止まらなかったです。花火の音に負けないように告白する勇気、本当に素敵でした。お互いに好き同士で、両方の視点から見ると「え、脈ないかも…」ってすれ違ってるのも可愛い。続きが気になりすぎます!