テラーノベル
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一方、黒井家に戻ったカラスは、彼女たちが築き上げてきた温かくも不気味な暮らしを、心から楽しんでいた。家族を守るという使命を終えた彼女は、新たな物語へと歩み出す。
それから1年後の2027年の大学の夏休み。大学生になったカラスは、愛の過去の被害者であるトキと友人になるために、白川家を訪れようとしていた。
トキは家の中でカラスが来てくれたことに嬉しそうにしていた。
外に出て、カラスの元へ駆けつけた。
トキ「カラスっ!!」
カラス「トキ!」
お互い抱きしめ合った。
トキ「久しぶりね!会いにきてくれたの?嬉しいよ!」
カラス「私もよ、トキ!」
トキ「上がってよ!一緒に遊ぼう!」
そう言って、トキはカラスを家に連れてった。
自宅のリビングにて黒井カラスが久々に白川親子と対面した。
母親のフィンリーがこう言った。
「はじめはどうだったの?止められた?」
カラス「無事に止めることはできました。これで、はじめが気持ちを変えてくれると嬉しいですが。でも、彼女が逮捕されたおかげで一安心しました。」
その言葉を聞いたフィンリーが大粒の涙を流してカラスを強く抱きしめた。
カラスのその言葉が聞けて、彼女のトラウマが癒えたためだった。
フィンリー「本当にありがとう!嬉しいわ。」
トキも一緒に泣いた。
トキ「これで亡くなったパパも喜んでくれるはず!」
カラスは複雑な表情をしてこう言った。
「ただ、彼女に対しての気持ちは複雑です。私ははじめと過ごして楽しかった記憶はいくつかあります。」
トキ「何が楽しかったの?」
カラス「友達と3人で大阪に行ったことです。一緒に道頓堀へ言って、USJにも行きました。 特に、イベントとして、ハロウィーン・ホラーナイトにも参加して、『Aの唱』の歌に合わせて3人でゾンビたちと踊ったことが一番楽しかったです。お客さんに何て言われたと思いますか?」
フィンリー「何かな?」
カラス「アメリカン・ホラーキャラクターの
ルシア・エルビラに似てると言われました。」
トキとフィンリーが大笑いしてこう言った。
「何それ?!!面白すぎる!」
そして、「お茶を持ってくるから、待っててね!」とフィンリーが言って、キッチンに向かった。
同じくトキは毒島はじめによるトラウマが完全に癒えて明るさを取り戻したのか、カラスにある提案をした。
トキ「私もさ、『Aの唱』を踊りたいから、音楽流して一緒に踊らない?マジで人気になると思うから!」
カラス「いいわよ。」
トキ「『TikTok』にアップしよう!」
と言って2人でリビングで仲良くZを踊ったのだった。
『スマホ三脚スタンド』と呼ばれる3本の脚を持つ台でスマホを固定し、TikTokにアップしからだった。
カラスはダンスを終えた後、汗を流しながら黒井家のことを考えた。
カラスの回想シーン
(黒井家の自宅の中にて
カラス『白川家に遊びに行ってくるわ。』
メラ『大学のレポートは大丈夫なの?』
カラス『大丈夫!全部終わったから』
コウモリ『気をつけて行って帰って来るんだぞ!自転車は危ないからな!』
カラス『わかったわ!安全に行って帰ってくるから!』
ヨトゥン『….またね。』)
TikTokでのダンスシーンのコメントでは、多くの視聴者たちによる拍手喝采が送られた。
コメント欄では『変わり者の2人が踊ってる!』、『この前のUSJのホラーナイトでZたちと一緒に踊ってた不気味な子が一人いるじゃん!嬉しい!』、『今人気のインフルエンサーの大神陽理とコラボして欲しい』等と大バズり!
絶賛のコメントだった。
※黒井カラスの友人の大神陽理は高校卒業後、「インフルエンサー」として働き始めていたのだった。
一方、黒井家では
カラス不在の中、ヨトゥンはピアノの演奏をし、コウモリとメラはタンゴを踊って楽しい日常を過ごしいた。
カラスとトキはフィンリーが持ってきたお茶を飲んだ。
そして、カラス、トキ、フィンリーの3人で近くのロシア料理レストランに向かった。
ソフィアの従姉妹のニコライが経営しているロシア料理店の『ニコライ店』に足を運んだのだった。
雰囲気は温かみのあるアットホームな東欧の家庭的空間で、マトリョーシカや伝統工芸品が飾られていた。しかもスパイスの効いた料理と深い人情味溢れる情熱的な雰囲気だった。
3人は先に**『オリヴィエ・サラダ』を食べて、その後はメイン・ディッシュを召し上がった。
カラスは**『ボルシチ』を、トキは**『ビーフ・ストロガノフ』を、フィンリーは**『ソリャンカ』を美味しそうに食べた。
※ オリヴィエ・サラダとはロシアの伝統的なポテトサラダで、細かく刻んだ肉と野菜をマヨネーズで和えたものです。ロシアをはじめとする旧ソ連圏の国々で広く愛されており、特に新年のお祝いの食卓には欠かせない料理とされています。
※ボルシチとはウクライナが発祥とされることもありますが、ロシアでも定番の煮込みスープです。テーブルビート(赤カブ)に牛肉、野菜などを加えて煮込むため、鮮やかな赤色をしています。サワークリームを添えて食べるのが一般的で、コクと酸味のある味わいが特徴です。
※ ビーフ・ストロガノフとは牛肉とマッシュルームなどをサワークリーム入りのソースで煮込んだロシア料理で、ストロガノフ伯爵家にちなんで名づけられました。
※ソリャンカとは香辛料を多用した味の濃いスープである。ピクルス、オリーブ、ケッパー、肉や魚の燻製などを汁物仕立てにすることから、「飲むオードブル」とも呼ばれています。
話を戻して、レストランを終えて、白川家に帰ったら、カラスはフィンリーとトキと一緒に「SNSのLINE」の連絡先を交換し、自転車に乗って黒井家に帰った。
黒井家に帰宅すると、カラスは大学1年生として、将来の夢の科学者になるために勉強に取り組まれていた。
トキは22歳で大学を4年間卒業して、ピアノ演奏家として励んでいた。
現在は26歳だが、自身のトラウマもカラスによって克服できたので、より、ピアノの演奏に向けて家でも練習し続けていた。
それから2か月後、10月31日にて
ハイエースという1台の大型車にヨトゥンが運転し、助手席にメラ、後部座席にコウモリ、フィンリー、カラス、トキが乗っていた。
飲み会や2次会に行くためだった。
黒井家と白川家が食事会を通して交流した。
飲み会の店に向かい、テーブルに座っていた。コウモリ、メラ、ヨトゥンの列とフィンリー、トキ、カラスの列として合計6人並んだのだった。
ただ、カラスは19歳という未成年なので、お酒は飲めなかった。
それから、ヨトゥンも運転手のため、敢えて酒を飲まなかった
和気藹々(わきあいあい)とした雰囲気で飲み会を楽しんだ。
コメント
17件
わあ、第22話読ませていただきました!カラスがはじめさんの事件を経て、トキやフィンリーさんと心から向き合える関係になっていくのが本当に温かかったです。特に「Aの唱」を一緒に踊るシーン、TikTokにアップするところで「変わり者の2人」ってコメントが来るの、なんだか微笑ましくてじーんときました。黒井家と白川家が交流する飲み会も、これまでの重たい空気からの解放感があって、ほっとする一話でした。カラスの「複雑な気持ち」を忘れないところも、彼女らしくて胸に残ります🌷