ある日 東京都○○区
“warm light 事務所”
「これ…頼むよ」
「チッ、だるいわぁ」
「さすがにこの程度のカスみたいな任務、できないよ」
「じゃ、おじさん二度と来んなよー」
[彼らにきた依頼とは]
◇ しろせんせーside
今日も机に置かれたターゲットの写真とまちこが入れてくれた珈琲。
最近は依頼が少し落ち着いてきたとはいえ、机の上には資料の山。まちこやりぃちょと手分けしているが、この量だ。まぁ、カフェのことについての資料などもあるが。
こういう日には珈琲が落ち着く。1杯飲み、机に置く。その下にある資料をぼーっと見ながら考え事をする。
ここは、ただのカフェではない。俺らwarm lightの事務所でもある。もちろん、普通にカフェとして利用もできるが、常連客などはほとんど裏の世界の者達だ。
カフェでやるのは情報収集と、周りの人達の顔を知るためだ。顔見知りを作っておくのは、仕事の基本である。
カランカラン
「はーい!いらっしゃーい」
まちこが明るい声で応える。
「…君達に依頼がある。」
この雰囲気と『依頼』…この大柄でサングラスをつけた、シワひとつないスーツ。だが、左の胸ポケットの部分が少し膨れ、下がっている。
(中には拳銃か…)
「まちこ。通して」
「あ、はーい」
そう伝えるとまちこはカフェの奥へと男を連れていった。
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