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全然見てくれる日人居なくて悲ぴよだわ
ソ連の少し冷やされた手を俺の手としっかり繋ぎ、更衣室まで急ぎ足で向かう。
向こうの手は小刻みに震えていたが、こちらを決して離さなかった。
「よし…じゃあ今着てるもの脱げ、」
「ぁ゛…ん、分かった、ぞ…//」
更衣室に到着した。
もちろん服を着替えるから今着ている服を脱ぐのは当然のことなのだが…
それだけでもソ連は頬を赤くしてみせた。
「ふふ…なんだ照れてるのか、?」
意地悪そうに言ってやるとまた真っ赤な顔がさらに真っ赤になる。
いつものポーカーフェイスはどこへ行ったのやら…(笑)
溜息をつきながらも着替えてくれる優しさは昔から変わっていないようで、なんだか安心出来た。
俺はそれを遠慮なくまじまじと見つめる。
困ったような顔をしてあちらも見つめてくるもんだから、危うく襲いかけた。
いや、俺とソ連はトモダチ。
それ以上の関係があってはならない。
「着替え終わったぞ…」
「んし…どうするか、?今日は…その、早退しても誰も文句は言わん」
「誰も…か…ふふ、お前がそういうなら早退させてもらおう(笑」
「~ッ!//…嗚呼…俺も早退してしまおう…送るぞ」
ずるい笑顔を一通り見せられたところで俺はまたソ連の手を取る。
「…Спасибо(ありがとう)…」
お礼を言い慣れていないのだろうか、?
俺がロシアの言葉を分からないとでも思っているのかもしれないな…
その日から益々虐めは劣悪化していった。
靴箱に画鋲が入っているのは当たり前…時には制服や運動着なども破損していたりする。
俺が声を掛けて助けていく度、ソ連は俺を見る目が変わって来た。
もちろん悪い意味ではない。
なんというか…俺みたいな目、ってことだ。
んん…説明しずらいな…どろっとした目…みたいな感じか、?
何がともあれ俺に依存してくれてるみたいだ。
けれどある日、俺と帰るのを拒んだ。
何故だろう、?まだ依存させる必要があったのかもしれない。
俺は帰り道、ソ連の後を尾行していった。
カンカンカンカン…
ソ連が立ち止まったのは町の小さな踏切。
海が見える綺麗な場所としても人気な踏切…
電車が来る。不協和音が聞こえて来る。
なのに何故君はそんな踏切の真ん中で止まるんだ。
気付いた時にはもう遅かった。
ここから走っても間に合わないじゃないか。
なんてことするんだ君は。
「ソ連ッッッ_」
「は、ッ_?」
手を伸ばしたのに届かないことがどれだけ苦痛なのか俺は思い知った。
電車が急いで止まろうとして五月蠅い音を鳴らせる。
本当に彼奴は馬鹿だ。世界一の大馬鹿者だ。
大嫌いだ_