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最初は興味本位で誰でも良かった。人間を食べるとどうなるのか、そう共喰いだ
ゴムの味がするだとか、
硬くて食べられるものじゃ無いだとか、
保存料だらけで食べたら死ぬだとか、
今となってはそんなものどうでもいい。
最早、薄っぺらい妄想だけじゃ足りない。満足出来る物か
ただ今は僕の目の前に舞い降りた純白の天使を犯して、穢して、喰らい尽くして。未来永劫他の人間に触れられたくないだけ
僕だけの、猛毒で酷く純粋な君を汚そう。思い立った青年は身を滅ぼす愛情にひっそりと、煌々と揺らめくアメジストを細めた。
自身の事を青年の親友と語る彼は、まんまと罠に掛かった鼠の如くやって来て呑まされた睡眠薬により眠り姫と化す
コンクリートで囲まれた部屋に柔く明りを灯す蛍光灯。
コツ……コツ……というコンクリートに革の軋む音が反響すると共に二人の青年の姿が陰をもたらした。
深海のように深い所まで沈んだ彼の意識はそうそう戻る事は無いだろう。と紫黒の青年は真冬の寒気で氷の様に冷えたコンクリートに、生暖かい肌を預ける
此れから行なわれる行為の数々には必要の無い身を包む衣を剥がし、全裸にしようとも覚めることは無い
期待と興奮に揺れる濡れ羽色がパサリと密かに音を立て、健康的な。それでいて彫刻に使う石膏の様にまっさらな肌が触れ合う
青年には有り余る欲を抑え込んで踏み止まることなど出来ず手にしたバタフライナイフにより、初雪の月白からルビーの宝石の粒が浮ぶ。溢れたワインレッドは彼の身体を伝って広範囲を蝕む。
暫く何処かうっとりとした見惚れた様な熱烈な視線を送っていたが、
樹液に群がる夏の虫は目の前の紅く実った禁断の果実に齧り付いた
「い”ッッッッッッッッッッ、……!?!?!?!?!?」
もう少し眠って居れば楽に居られたものの、運悪く夢から醒めてしまった彼を余所に自身のマーキングが刻まれた血肉を更に押し広げると、切れ目に沿って裂けて行く皮膚の苦痛に彼は目を腫らし、助けを懇願する
嗚呼。なんて、憐れな仔羊なのだろうか
「い”やぁ、………やめ”ぇ、ッ、、………う”ぅ、…………あぁ”」
彼の身体を持ち上げ、うつ伏せにさせると恍惚の笑みを浮かべた青年は味見と言い自身の陰茎を取り出した。
アダルトビデオでしか見たことの無いような馬並みの巨根が
親友に裏切られた果てしない絶望に絶句する青年の後孔と接吻をする。
ずるずると音を立て侵入し、器官を圧迫する異物に耐えきれない身体は誘導されるかの如く開いた傷口から大量の血液と共にぼとぼと内臓を吐き出す
「あ”あ”ぁぁっ………………ッ、!!!!
ぃ”た”い”、!いだぃ、…ぐる”…じ…ぃよ”ぉ、……………」
どちゅ………………ばちゅ………
その光景はモルフォ蝶よりも、真夏の青空に浮かぶ自由を翔ける鳥々も麗しい。
正に自分が人生でずっとずっと追い求めて来た絶景だ。と
狼は牙を見せ付けて嘲笑う
一方。毒牙に掛かった仔羊は意識はあるものの、
吸わされた薬物の副作用により手脚が痺れ藻掻く腕や脚等意味を成さない
故に逃れる事など出来ず、全ては彼の身体を蝕みくらい続ける猛獣の手に委ねられた。
「ごほッ、…………う”ぇッ…、」
ずちゅ………どりゅ………
桜色の唇を真っ赤に染め上げ、溢れんばかりの鮮血は、
目を妖艶にギラギラと煌やかせる狼……ドストエフスキーの加虐心を煽るのには十分過ぎるもので。
泣き叫び、繰り言を吐く仔羊……ゴーゴリの静止など耳に入らず乙の我欲の儘腰を打ち付ける。
「あ”ぐッ、……ぅ”ぎ………………」
ずりゅ……………、ごりゅ………………。と後方から厭でも耳に入る自身の内臓が、血肉が狂暴なソレによって音を立て抉られる音に。苦痛にゴーゴリは涙し、愛し愛される唯一無二の自身の恋人へと助けを求める
「た…ずけ…て、……………し、………ぐまく………」
…………その行動が、更に火に油を注ぐ事とも知らず。
ゴーゴリはもしかしたら後一寸さえ耐えれば、彼が駆け付けて助けてくれるかも知れないという希望に醜く縋り付いた
「あ”、…ぃ゙ッッッッ……?」
ごりゅ………!!ごちゅッ!!…………ばりゅ!!
他の男の名前を出された事に激しく憤怒したドストエフスキーは腰の動きを激しくするどころか、その首に手を掛けたのだ
出血多量で朦朧としている上首なんて締められたら遂に死んでしまうだろう。
だが、それをドストエフスキーが良しとしなかった。
態と死なない程度に手加減したのだ
「ヒ”ゅッ、………カひ”ュッ、…………ぅ、……く、……」
完全に焦点が合わなくなってきた頃。そろそろかとドストエフスキーがゴーゴリの首に絡めた手を離した
「はッ………はぁっ、……」
足りない酸素を求め腹が上下する度剥き出しの臓器が肌触りの悪いコンクリートに擦り付けられ、ゴーゴリの褄先から頭まで、死よりも辛い激痛が迸る。
「ゲほぉ”、ごぼッ、………お”ッ、えぇ、……………………」
びちゃっ、びちゃと咳込んだゴーゴリが何度目か解らない吐血をし、コンクリートを汚した後
限界と言うようにへにゃりと床にへたれこむ
もう………ぼく、…しぬんだ……
ゴーゴリがそう諦め瞼を閉じ掛けた時最後に見たのは、口元を歪ませ自身に近寄る悪魔だった