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その場にいる私以外の全員がピタリと止まった。

これは一体…?!

戸惑う中、私は一度冷静に深呼吸し、落ち着いて分析する。


まずおかしかったのはtykさん。

一番初めに動きがなく、少し戸惑った表情のまま固まっている。

次に同時にkcさんrimrが止まった。

これは…

一つ可能性として過ぎるのは、 “時空を操る能力” 。

時空を操る能力には、近くにいる人を順に、人間人外関係なく時を止めていく。

そんな能力がある。

基本的その能力系には私は対象から外れることが大半。

つまり一番可能性が高いのはこの時空を操る能力。


……なんだけど。

私が知る限りでは、時空を操る能力を持つ人外は見たことがない。

人外の方や人外の能力は把握してるつもりだけど、それでも知らない。

時空能力が存在したとしても、それを使う人は現在居ないのに発動される…。

どういうことでしょう。

もしかしたら、私が知らないだけで使える人外はいるのでしょうか。

そもそも今このタイミングでこの近くで、この技を発動する意味がわからない。

とにかく今はこの能力が終わるまで待つのみ。

そう思って静かに待っていると、急にrimr tykさん kcさんが動き始めた。

やっぱり時空能力であってたと見なして良さそうですね 。


rimr「 mmさん…!大変ですよ、私達止められました…!! 」

tyk「 そ、そうです!わたすが一番初めに止まって徐々にrimrさんにkcちゃんと… 」

kc「 そうね … よくわからないけれど、何者かの能力なのか…? 」


各3人も驚いたような顔で説明をしてくれる。

大体は分かってるようなのか具体的な感じの状態を教えてくれる。


「 そうですね … 多分これは、“時空を操る能力”だと思います。

今のところ私は、現在この能力を使える人は聞いたことがありませんが、これが一番の最優力候補だと思います。 」


先程まとめたことを三人にも伝える。

rimrとtykさんは納得という感じでうんうん頷いている。

kcさんは少し考えるように腕組をしている 。


「 kcさん、なにかお気づきのことでも? 」


気になって尋ねてみると想像を超えるような答えが返ってきた。


kc「 いえ … これは噂程度なのだけれど …

人間 … 狩人側に人外がいるとの噂をどこかでお聞きしたんです。風の噂程度なので弱いものですが、

もしかしたらその方が時空を操る能力の持ち主なのでは…と思いまして…。 」


驚きながらも内容を重ね合わせる。

確かに、私が知らないというにはそういう可能性が高い。

私は代表的な立場だからこそ、人間側に入り込むのは難しく基本入ることはないんだけど、

人外は人間になりきって潜入捜査的なことをするひとは多くいる。

時空を操る能力は確かにそちら方面で使えると思うので、言っていることはまぁ辻褄が合う。


「 ただ、私が知らない人外ですか… 」


まだうーんと悩む 。

私が知らないってことは余っ程の人だと思うんですけど…。

そう思って先程のことまでずっと思い返す。


rimr「 そうだ … 狩人側にいるんですよね、その方!?なら… 」


rimrが何かを思い出したとでも言うように、椅子から飛び跳ね、何かを取りに行った。

ボフッ

机の上にrimrが持ってきた大量の書類を置く。

これは…


「 狩人のプロフィール、ですね。 」


私もああ!と納得して言う。

そういえば、tykさんkcさんが来る前に見ていましたね、こんな書類。


rimr「この書類に書いてませんでした?あの…“両親が人外の方”」

「 いましたね … この方でしょう 」


私は大量の書類から一枚の紙を引っこ抜く。

ひらりと真ん中に置いて、全員が見やすいように手を離す。


「 人間界の監視係 “ htmngu ” 。 」


私はそこに書かれた方の名前を口にする。

そうだ、この方こそが両親が人外だと言っていた方。

実際にここにも書かれているし本当の情報っぽいんですよね。


tyk「 こういう人ほんとにいるんですね…

よく人間側に信頼されてますね?その方、役持ちなんですよね…? 」


tykさんがポツリと呟く。

確かに両親が人外だと自分も人外視されるはず。

これは…どこかの信頼を勝ち取ったんだろう。

こんな上にいる立場の人外…見逃せるわけ無いでしょう。


「 この方を味方につけましょう。

というか、今日この近くで能力を発動したということは何かの印なんだと思います 。 」


何かの印だとしたら、味方に引き入れた方がそういうことなんだろう 。

その場の全員の頷きが揃い、決意を込めて拳を握りしめた。


もし この世界が思い通りになるのなら 、私は何を望むのだろうか?

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