アベル「……それにしてもサラ…随分無防備な格好じゃないかい?」
そうかな~、なんて呑気に寝転がるサラはキャミソールと短いズボンだけだった
『就寝RTA3秒あざす』
ゲーマーの彼女はよく分からない単語を口にすると……寝た
アベル「…寝ているね」
ワース「さすがに疲れていたんでしょう
俺たちは七魔牙の7人で監督生の仕事を分けてますがコイツは1人、もしくは2人……」
アベル「それに神覚者と同じくらい仕事をこなしていると聞く」
『むにゃ……わぁす、幼なじみかんしゃ…』
ワース「……お前のことは誰よりも分かってっから」
アベル「私を差し置いてかい?」
ワース「え!?いや……………………………………ハイ」
アベル「そうかい、それじゃあ私たちも寝よう。おやすみワース」
ワース「おやすみなさい、アベル様」
翌朝…6時
ワース「ふぁ~……」
朝、この時間はまだ誰も起きていないのでサングラスを着けず歩き回る
『あ、おはよう!ワース』
そこには量のキッチンを使って朝ごはんを作っている彼女の姿があった
ワース「うわズリィ~」
ぐぅ~とワースの腹の虫がなく音を聞いて少し考える素振りを見せるサラ
『早起きは三文の徳って言うし……ワスのも作ってあげる!』
よく分からない理屈で納得したのかこちらにウインクを寄越す。
ワース「まぁお前の飯食えるならなんでもいいけどよォ」
サラが作っている間に参考書やらを取ってきてソファに座り勉強を始める
『頑張るワスくんのために……じゃんっ!!』
『オムライスとフルーツポンチ!!!』
決して豪華ではない朝食だが。なんだか嬉しく、頑張ろうと思わされる
ワース「フルーツポンチ……!!」
俺が彼女の事をよく知っているように、彼女もまた俺の事を知っているのかと思うと少し嬉しくなってくる
ワース「お前と幼なじみでよかった」