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ピッ….ピッ….


「ん、、んん?」


目が覚めるとそこは見慣れない白い天井で。


(ここ、、どこ?)


あたりを見渡すと周りはピンク色のカーテンで仕切っており、周りの様子を見れない。


しばらく自分の横にある点滴を見つめていると、シャッとカーテンが開いた。


『日向さん、目覚めたんですね。今お医者さんを呼んできますね』


見回りに来た看護師の人がそう言い、駆け足で医者を呼びに行った。


数分もしないうちに医者を連れて戻ってきた。


医者はベッドの横にあった椅子に腰をかけた。


『日向さん、目が覚めたばかりで悪いのですが、今の状況をお話しさせていただきます。』


その重苦しい雰囲気に、嫌な汗が額を流れた。


『まず、ご自分が交通事故に遭われたのは覚えていますか?』


「はい」


『それで、、頭を強く打ったりはしなかったのですが、足が1番影響を受けてまして、』


医者のその言葉に、ゴクリと唾を飲む。


たしかに起きたばかりで気づかなかったが、足に包帯がぐるぐる巻かれ、天井から吊るされてる。


『日向さんは、下肢機能障害という後遺症の可能性があります。』


「なんですか?それ、、」


『症状が軽い方だと片方の足の〜〜〜〜』


『ですが、最悪の場合は足が動かなくなります。』


長い長い説明を、ぼーっとしながら聞いていたが、最後の最後に言われた”足が動かなくなる”

という言葉に、俺はひどく動揺した。


「俺は、、、俺の足は動くようになりますか!?」


俺の問いかけに、医者はニコッと笑みを浮かべ答えた。


『足が1番影響を受けていましたが、動くようにはなるでしょう』


その言葉を聞けて、ホッとした。


俺はまだ、バレーをできるんだ。


そんな馬鹿なことを考えていた。

飛べなくなった最強の囮

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