テラーノベル
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桃赤、青赤です。
苦手な方はブラウザバックをお願いします。
赤くん▶︎場面緘黙症も患った小3
桃くん▶︎義理のお兄さん
青くん▶︎桃くんと同じ職場で働く心理士
黄くん▶︎新人スタッフ
すっごく中途半端な所で書くの辞めちゃったので書ける方続き書いてくれると助かります(見たいだけ)
他のふぁみりーやメンバー登場させても構いませんので#ぴゃさん書いたよ のハッシュタグ付けて投稿してくれると嬉しいですほんとにお願いします見たいです🥲
続き思いついたら僕も投稿する予定なので待っててくださいჱ̒( ^. ̫ .^)✨️
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さとみくんside
ちゅんちゅんと雀の鳴き声が聞こえる朝
俺は瞼を開きベットから起き上がった。
隣には気持ちよさそうに寝ている赤
寝ている時の赤の表情はいつも柔らかく安心してくれていてこっちまで安心する。
頭が冴えてきて朝の支度をしようと寝室を後にした。
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洗顔やトイレを済ませてリビングにいきテレビをつける。
ニュース番組に耳を向けると朝から物騒な話ばかりだった。
「次のニュースです。〇〇県の〇〇学校の児童が屋上から飛び降り、死亡しました。不登校だったとみられます。」
自殺…1歩間違えればりいぬの身にも訪れたことかもしれない。
俺の弟は場面緘黙を持っていて、それが原因でいじめに発展し不登校になった。
俺の職業柄そういった病気についてそこらの人よりは理解を持ってるつもりだ。
本当は家でゆっくり見てやりたいが両親は既に他界し俺はほぼ毎日働いているため、俺が勤めてる放デイにりいぬも通わせている。
<ぎゅっ>
朝ごはんを作っているとTシャツの裾を握られた
桃「お、りいぬ起きたのか」
赤「うん!おはよ、さとちゃん!」
桃「おはよ、ほら目玉焼きできたからイス座ってきて」
赤「はーい!」
家ではこんなに元気なのになぁと少し悔しく思う。
桃「ほい、りいぬはソースだっけ?」
赤「そう!ソースちょうだい!」
桃「はいよ、俺はしょうゆ〜」
赤「むぅー、ソースの方がおいしいよ?」
桃「俺はしょうゆの方が好きなんよ、でもソースも美味いよな笑」
赤「うん!おれソースがいちばんすき!」
桃「笑、ほら冷めちゃうから食べるぞ」
・
今日は週の始まり月曜日
俺は10時出勤だから朝は割かしゆっくり支度できるはずが、りいぬと一緒にYouTubeを眺めていたらあっという間に9時になりかけていた
桃「りいぬ!まずい!着替えろ!」
赤「あー!!!またやっちゃったじゃん!笑」
小学3年生にしてはしっかりしてるんだよなぁ
ちゃんと急いで欲しい時は急いでくれるし。
二人で急いで着替えて支度を進める
桃「りいぬ!バック持った?」
赤「持ったよ!連絡帳も入れた!」
桃「弁当はまた買い弁でいい?」
赤「うん!いいよ」
桃「じゃあ行こ」
仕事用の鞄を持って玄関へ向かう
桃「いってきまーす」
赤「いってきます、!」
玄関をでて後ろを振り向くと岩のように固まったりいぬの姿
桃「よし、いくぞ」
手を繋いで少し引っ張るような形で進むとゆっくり歩いてくれた。
前はそれすらできなかったから成長だ。
スマホで時間を確認すると9時20分でコンビニを寄ると考えるとけっこうまずい。
桃「ごめん莉犬抱っこしていい?」
控えめに頷いた莉犬を抱き抱える
駆け足で車まで向かって莉犬を助っ席へ座らせシートベルトを付ける
桃「シートベルト苦しくない?」
控えめに頷いたのを確認して職場近くのコンビニへ向かった
・
コンビニの駐車場に着きエンジンを着る
桃「何食べたい?」
赤「…ぱすた、」
桃「一緒に行く?」
赤「でも急いでるでしょ…?」
桃「大丈夫、一緒にいこ」
桃「抱っこでも大丈夫?」
赤「うん、!」
他の子より甘えたな性格なため抱っこが嫌じゃないのが救い。
赤を抱えて店内に入りパスタが並ぶショーケースへ向かった。
桃「パスタ色々あるなー」
一旦りいぬを下ろしてから手を持ちパスタを触らせる
桃「食べたいやつあったら手握って?」
4種類程のパスタを通り過ぎてから、たらこパスタに触れさせると軽く握ってくれた。
桃「よし、これでいいな」
再び赤を抱き上げてレジへ向かう。
「ちゃんと歩きなさい!」
「やだぁぁ!」
レジで会計をしていると小さい子とお母さんのあるあるな会話が聞こえてくる。
「もうお兄さんでしょ!」
「じゃあなんであの子抱っこしてんの!」
あの子…?と声のする方を向くと俺とりいぬのことを指さしていた。
お母さんも気まずそうにしている。
「すみません…!」
桃「いいえ〜、笑」
莉犬の体が強ばるのを感じてさっさとコンビニから出ようと出口へ向かう。
桃「りいぬ大丈夫、大丈夫だよ」
車に着き助っ席へ座らせるとすっかり息が上がってしまってるりいぬ。
赤「はぁっ、はっ、」
桃「ほら一緒に深呼吸するぞ、」
吸ってー、吐いてー、と何回か深呼吸を続けると段々荒くなった呼吸が収まっていき、俺のシャツをギュッと握る手の力も弱まっていった。
赤「はぁ…ふぅ…けほっ、」
桃「ん、落ち着いた?」
こくっ、と頷いたりいぬを見て運転席に座りエンジンを付ける。
遅刻しそうな焦りを隠しながら職場へ向かった。
・
桃「おはようございますー」
先「おはよー、ギリセーフだね」
先「赤くんもおはよう!」
赤「…、」
りいぬは言葉を発せずぎゅっと俺の手を握った
桃「すみません、ちょっと今朝からかわれちゃって、、」
先「あらら、今日は青先生くるし元気でるといいわね」
桃「青来るんですか?」
先「休みだったんだけどね、助っ人で来てもらうことにしたのよ」
桃「そうなんすね!」
タイムカードを押して事務作業に入るためりいぬの支度を進めた。
桃「連絡帳は出して靴下も脱いで?」
赤「ぎゅ、して、」
桃「ん、いいよ」
赤の身長に合うようにしゃがんで優しく抱きしめる。
桃「怖いか?お薬飲む?」
赤「んーん、、大丈夫」
満足したのかりいぬから離れて靴下を脱ぎ始めた。
桃「ん、連絡帳ありがと、手洗っていつも通り好きにしてて」
手を洗いにゆっくり歩く姿を確認してから事務室へ入り事務作業を始めた。
・
事務作業が一区切り着きりいぬの様子を見るとテーブルで持ってきた自由帳に絵を描いていた。
桃「りいぬ何書いてんの?」
赤「犬さんともさとちゃん、」
桃「俺描いてくれてるの?笑」
紙を覗くと確かにピンク髪の男が映っていた。
桃「犬はポメラニアンか?」
赤「そう、!おれポメラニアンがいちばんすき、」
桃「そっか、上手に描けてるな」
笑いかけて頭を撫でると満足そうに目を細めるりいぬ。
かわいい、、。
前に青からストレス軽減?のためにも動物飼うの勧められたし今度ペットショップにでも連れていこう。
<がちゃ>
青「おはよーございまーす」
桃「おはよー」
青「おはよ、さとみくん!りいぬくん!」
赤「…おはよ、!」
青「挨拶できて偉いね〜おはよう」
こいつはころん。
りいぬが一番懐いてる指導員だ。
心理士だから俺も安心してりいぬを任せれる。
桃「事務作業終わらせちゃうから青はここに居てて」
青「了解ー」
・
青side
タイムカードを押して赤くんの元へ戻る。
桃くんが僕に赤くんを託す時は大体赤くんの話を聞いて欲しい時なんだ。
青「赤くんなんかあった?」
赤「…んーん、なんもない、」
確かに挨拶した時からずっとテンションは低い。
クレヨンで描かれたイラストは笑ってるからそこまで心は病んで無さそうだけど、、
青「なんか嫌なこととかあったら話してね!何でも聞くからさ」
赤「なんでも、、?」
青「そう!なんでも聞くよ」
赤「…、」
少し黙り込んだ後口を開いて話し始めてくれた。
赤「あのね、おれ体動かないから、迷惑かけてばっかなの、」
赤「もう、お兄ちゃんなのに、っ」
自分の本心を伝えるのが苦手な赤くんはいつも涙と一緒に話してくれる。
ティッシュで涙を拭いてあげてお返事を考える。
青「体動かないのしんどいよね。でも、迷惑はかかってないと思うよ?」
赤「だってねッ、朝、小さい子がちゃんと歩きなさいって怒られてたの、ぐすっ、」
青「赤くんはふざけて歩いてない訳じゃないでしょ…?、本当は歩きたいのに歩けないんだから抱っこしてもらってもダメじゃないと思うなぁ。」
赤「ぐすっ、」
青「ね?桃くん?」
ちらちら様子を見にきていた桃くんに話を振るとスタスタと近ずいて来て赤くんを抱き上げた。
桃「なんも赤は悪くないんだからな。」
ぽんぽんとりいぬくんの頭を撫でる桃くんを眺めて、桃くんの愛の大きさに安心する。
桃「飯食べよっか、」
青「もうそんな時間か!」
時計を見ると11時半になっていた。
12時には送迎にでちゃうからそれまでにご飯を食べなきゃいけない。
青「机出すから赤くん手洗ってきちゃいな?」
赤「うん、っ」
とてとてと歩く赤の後ろ姿を見届けて僕と桃くんは準備を始めた。
・
桃「俺赤の弁当温めてくるから任していい?」
青「うん、いいよ」
桃くんがレンジや冷蔵庫がある相談室へ向かったと同時に手を洗いに行った赤くんが戻ってきた。
青「りいぬくんおかえり!机拭けるかな?」
赤「うん…!」
僕の職場では職員が机に消毒をして児童が台拭きで拭く決まりがあるんだ。
青「わ、いい匂いしてきたね」
赤「りいぬね、たらこのスパゲッティにしたの!」
青「そっか!莉犬くんスパゲッティ好きなの?いつも食べてるね」
赤「すきだよ!だけどね、さとちゃんが作ってくれるスパゲッティがいちばんすき!」
青「そっか~!僕も食べてみたいなぁ」
桃「嬉しいこと言ってくれんじゃんりーぬ?」
赤「ふふふっ、」
ほんわかした雰囲気に自然と頬が上がってしまう。
りいぬくん今日会った時よひ元気になれたみたいで良かった、
桃「ほら、あったまったから食べるぞ」
赤「はーい!」
赤くんの『いただきます!』と大きな声を合図に各自ごはんを食べ始める。
今日は色んなアクシデントがあって発語や身体の動きが緘黙してたけど、さとみくん曰くここへ通い始めて3年も経った今では家とほぼ変わらない様子で過ごせてるらしい。
でもまだ利用者さんが多い日や新人のスタッフが入った時は症状が強くでちゃうけどね、。
青「りいぬくん美味しい?」
赤「うん!おいしい!」
青「さとみくんは…いつも通りサラダチキンか、、」
桃「なんだよ、文句あんのか?」
青「いやぁ、文句はないけどぉ、、ちゃんと朝晩で炭水化物も食べてね?」
桃「いいだろ別に、体重絞ってんだよ」
赤「さとみくんおれのパスタ食べる…?」
桃「んー、1口もらおっかなぁ」
赤「はい!あーん!」
桃「ん、うま!めっちゃうまいやんこれ!」
赤「ふふ、でしょっ?」
桃「ありがとな!りいぬ」
でた、りいぬくんには激あま野郎。
りいぬくんとさとみくんがいちゃいちゃしてる間に僕はご飯を食べ終わり一足先に片付けを始める。
青「そういえば今日新人さんくるんだよね?」
桃「あ、そうそう」
赤「え、ッ」
青「見学に来てた時様子見てたけど優しそうな子だったよ?」
桃「子ってことは学生か?」
青「大学2年生って言ってたかなぁ、子供に関わる仕事目指してるからって言ってた気がする」
桃「ふーん、ま、大丈夫だろきっと」
青「絶対に児童の前で厳しいこと言わないでね?」
桃「そいつ次第やろ、、」
大丈夫かなぁ、、。
・
桃side
俺はいま送迎表を眺め悩んでいる。
そう、俺ところんが送迎にでなくてはならないのだ。
何がマズイかって?
りいぬがその新人さんと2人っきりで留守番しなきゃいけないってこと。
まあ、いくら悩んだってどうすることもできないからりいぬには頑張って貰うしかないけど、、。
青『なにそんな難しい顔してんの』
桃『これみて、俺ところんそして田中さんが送迎でるだろ?つまりりいぬはその新人さんと2人っきりって訳』
青『あーね、??』
桃『まあ、りいぬに耐えてもらうしかないんだけどさ』
青『事前にりいぬくんの状態を話とけば大丈夫じゃない?』
桃『そうだなぁ、』
<がちゃ>
桃『噂をすれば?』
青『きたね』
事務室は1番奥にあるため数十秒したあと黄色い髪色の青年が入ってきた
黄『お、おはようございます…!』
青『おはよう〜!』
桃『おはようございますっ』
黄『え…っと、本日から勤めさせていただくこととなりました、るぅとと申します!』
青『よろしくね〜!前回の見学の時から思ってたけどめちゃくちゃイケメンじゃん!笑』
黄『そんなことないです…笑、ころんさん!改めてよろしくお願いします!』
さすが心理士してるだけあるなぁ、一度会ったとはいえ距離を詰めるのが上手い。
『えっと、、』と俺に様子を伺うるぅとくんの様子を見てころんの言った通り控えめで謙虚な子なんだなと少し安心した。
桃『俺さとみって言います。よろしく』
黄『ぁ、はい!よろしくお願いします!』
青『とりあえずタイムカード押しちゃいなー、遅刻になっちゃうよ?』
黄『わわわ、!忘れてました…!ありがとうございます…』
青『いいえ〜笑』
ころんとるぅとくんのやり取りを聞いたあと、りいぬの様子を見に事務室の外を覗くとまだパスタを食べていて、黄くんが来てもちゃんと身体が動かせるみたいで安心した。
黄『あの…』
青『どうした?』
黄『利用者さんって13時からですよね…?あの子は…』
桃『あー、俺の弟だよ』
黄『そうなんですね、!』
桃『りいぬって言うんだけど、場面緘黙症っていう病気なんよ、りいぬの場合少しでも緊張しちゃうと身体が動かなくなっちゃうんよね』
黄『なるほど…!何となく調べたことあるんですけど実際に関わることはなかったので、、なるべくそっとしてあげた方がいいですよね、?』
桃『んー、そうだね、今日青も俺も送迎でちゃうからりいぬのこと様子見てもらうけどりいぬは1人で危険なことするような子じゃないからここの中で事務作業しちゃってて大丈夫』
黄『わかりました…!』
青『たまに息が荒くなっちゃうことがあるから咳とか変な呼吸音が聞こえたら優しく声掛けてあげて?学校の方でそう言った対応は習ってるよね?』
黄『はい!先日習ったので大丈夫だと思います!』
桃『んじゃ、りいぬ食べ終わったみたいだから俺対応してくるわ』
青『はーい』
・
赤side
知らない先生きた、、
顔見る感じ優しそうだけど…
上手く喋れないのからかわれちゃうかな、
赤『はぁっ、ふぅ、けほっ、』
苦しくなってきちゃう、どうしよう、、
桃『りーぬ、大丈夫か?』
赤『、、、』ぎゅ
桃『大丈夫大丈夫、』
ぎゅっとさとちゃんに抱きついたら頭撫でてくれた
俺の気持ち、ちゃんと言葉にしないと、、
赤『ッくるしぃっ…の、』
桃『ん、よく言えました』
桃『お薬飲もうな』
桃『あおー、俺の鞄取ってー』
青『はいよー』
・
桃side
赤の呼吸が不安定になってることを確認して声をかけるとやっと気持ちを伝えてくれた。
薬は俺が管理してる為、青に俺の鞄を持ってきてもらう。
すたすたと俺の鞄を持ってくるころんはりいぬの異変に気付いたのか薬の入ったポーチも同時に出してくれた。
青『ん、どーぞ』
桃『あざ』
桃『りいぬ?飲めるか…って、どうした?』
いつもの固まる症状が出てしまってる。
赤の目線を追うとひょっこり心配そうに俺たちを見つめるるぅとくんがいた。
黄『ぁっ、すみません…!』
事務室へ戻ってったるぅとくんを見て赤に視線を戻すと自分の服の裾をぎゅっと握って俯いていた。
青『赤くん、いまどんな気持ちになっちゃってるかな?』
赤『…ッ』
桃『とりあえず薬飲むか、ほら麦茶』
錠剤を赤の口の中に入れてコップを赤の手に握らせて口へ運ぶ。
ごくっと喉が動いて無事に飲み込めたみたいで安心した。
赤『…ごめ、なさッ』
桃『どうして謝んの?』
赤『おれ動けない、めいわくッ…』
桃『だーかーらー、迷惑じゃないってば?』
赤『ぐすっ、』
青『んー、どっちかの車乗ってっちゃう?』
桃『その方がいっか…』
赤『ん、…だいじょうぶ、』
青『ほんと?苦しくない?』
桃『るぅと先生と待てる?』
赤『大丈夫…、俺待てる、』
桃『んー、まあ俺30分もしないで帰ってくるし赤も大丈夫だって言ってるしどうにかなるか』
青『僕もなるべく早く帰ってくるからねえ』
赤『…うん、!』
桃『じゃあ、俺たちそろそろ出るな?』
赤『行ってらっしゃい…!』
青『はーい、行ってきます!』
桃『行ってくるな』
またまたひょこっと顔を出してるるぅとくんによろしくと口パクして教室を出た。
コメント
2件
投稿ありがとうございます。。;;♡ 最近テラー開けてなくて気づくの遅くなってしまって申し訳ないです、 今回の物語は、台詞が多めでいつもの作品とは少し違うような感じで これもまたよきよき過ぎました。しかも最近のお話では珍しく、黄さんが 出てきていて新鮮でとても良かったです💭💛
めっちゃおもしろかったです! ほんとに毎回神作品すぎません?!笑 主さんの書く作品どれもおもしろくて大好きです!笑