私の家は
財力があった方だと思う。
名門校に通わされ、色々な習い事をさせられた。
なぜって聞くと
“emの為よ”
毎回も言われた。
でも
違ったことはすぐにわかった。
em「おかあ、さん」
母「どうしたの、em」
em「ぼく、いじめ、られてる、んだ…」
しばらくの沈黙の後
母は当然のように私に問いかけた。
母「それがどうかしたの?」
em「え……?」
母は、父との間に一家の恥晒しとなるような子供は要らなかった。
頭が良くて、運動神経が良くて、音楽ができるような
完璧な子供。
虐められるような子供なんて要らない。
そういうことだった。
愛されてなどいなかった。
私の為だなんて嘘だった。
全て、世間体の為。
自分の為でしかなかった。
両親でさえも私を裏切るのか。
真実を知った時
何も感じなかった。
ただ
“もう信じなくていいや”
それだけだった。
コメント
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ん?え?!あれら?もしやもしやもしやこれが俗に言うクソの塊毒親と言うもの?!え、大丈夫か!続き楽しみにしております!!!