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幼い子供の手をひき隣の町へと向かった。
ただ、青く深く、赤く浅く、空が沢山の色で溢れる頃、幼い子供の手をひき細い道を歩く。
この子は隣の町へ売られるのだ。出稼ぎと言う名の、人身売買。どんなに幼くても、からだが弱くても、関係はないのだ。
そんなのどうせ皆分かっている。でも、そうせざるを得ないのだ。
幼い子供は強く私の手を握る。明日からの不安と、親からの「手を離さない」という躾と、色んな感情が伝わってくる。
ああ、この子はきっと、強く生きて行くのだろうと、そう感じた。
第1話~END~