テラーノベル
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雷剣を手に入れた白石の姿を、俺は地球の高級ホテルのスイートルームからスマホ越しに観賞していた。「……様になってるじゃないか」
画面の中で、黄金と蒼藍の雷光を纏った白石が、雷剣を一閃させる。
ドゴォォォンと轟音が響き、迫り来ていた中型の魔獣が一瞬で炭化して崩れ落ちた。
白石の『絶対防御』と俺の贈った『雷剣』、そして佐藤の『解析閲覧』。
この三人(+回復役に覚醒した吉川たち)の連携は、もはやこの異世界の過酷な環境にも適応しつつあった。自分たちの過去の罪と向き合い、泥をすすりながらも前へ進む奴らの表情には、かつての弱々しさは微塵もない。
「それに引き換え……あいつらは本当、期待を裏切らないな」
俺は可笑しくてたまらず、冷えたシャンパンを一口含んだ。
画面の端では、雷に打たれて焦げた服を着た神条と鬼塚が、岩かげで惨めになすりつけ合っていた。
「おい神条! お前の『微風』で少しは涼しくしろよ! 焦げ臭くて叶わん!」
「うるせぇ鬼塚! お前こそ10分瞬き我慢して鼻毛伸ばしてろ! 役立たず!」
「なにおぉっ!? 主犯格のくせに威張るな!」
「何だと、元はと言えばお前が近衛に暴力を振るうからだろ!」
みっともない責任の押し付け合いと、くだらない言い争い。
かつてスクールカーストの頂点で俺を見下し、絶望へ追い詰めた連中が、自分たちのクソ能力と醜いプライドを振り回して見苦しく暴れている。
『ふふ、司様。あの方々、自分たちがどんどん孤立していることにも気づいていないようですね』
ヘカーティアが、薄桃色のシルクのガウンを羽織り、俺の背中からしなやかに抱きついてきた。
甘い香りと柔らかな体温が伝わってくる。
「ああ。白石たちに守ってもらわなければ数分と生きられないくせに、文句と嫉妬だけは一人前だからな。……よし、少し余興(ファンサービス)でもしてやるか」
俺はスマホを操作し、グループチャットに短いメッセージを打ち込んだ。
**近衛 司:** 『神条、鬼塚。お前たちが不甲斐ないから、次のイリュージョンショーの「ボランティア演出」に組み込んでやろうかと思ってな』
**神条 蓮:** 『は……!? 演出ってなんだよ!? 地球に帰してくれるのか!?』
**近衛 司:** 『まさか。俺が明日行う世界生中継のイリュージョンショーで、画面の隅にお前たちの“みっともない泥まみれの土下座姿”をリアルタイムで投影してやるんだよ。「異世界に落ちた愚者たちの末路」としてな』
**神条 蓮:** 『ふざけるな近衛ぇぇぇ!! 俺たちのプライドをなんだと思ってるんだ!!』
**姫宮 莉ノ:** 『やめて! 世界中にそんな姿見られたら、私もう生きていけない!!』
「プライド、ねぇ」
俺は冷ややかな声で呟き、スマホの画面を伏せた。
自分たちが俺から奪おうとした尊厳や未来を、今になって買い被っている姿がどこまでも滑稽だった。
『司様。明日の生中継ショーは、世界中の何億人という人々がご覧になるのでしょう? 楽しみですわ、司様が世界を魅了し、あの方々がその陰で永遠に惨めな道化として晒される瞬間が』
ヘカーティアが、うっとりと目を細めて俺の唇にそっと自分の唇を重ねてくる。
「ああ。俺は地球で最高のスターとして喝采を浴び、あいつらは異世界の地獄で一生俺の引き立て役として泥をすする」
#シェイプシフター
柊遊馬
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フユめん
190
パラレル・ゲーマー
438
パラレル・ゲーマー
2,639
ヘカーティアの細い腰を抱き寄せながら、俺は部屋の明かりを消した。
暗闇の向こうで、異世界の悲鳴と絶望のチャット通知が静かに鳴り続けていたが、俺がそれに意識を向けることはもう二度となかった。
最高峰のマジシャンとしての華やかな光と、異世界に縛り付けられた愚者たちの深い闇。
俺たちの完璧な支配劇は、これからも永遠に続いていく。
コメント
1件
うわっ待って待って!この第20話、エグすぎるでしょ!!🔥🔥 白石たちが雷剣で魔獣一閃とかカッケェ〜!って思ったら、その裏で神条と鬼塚が泥まみれで責任押し付け合いwww かつてのスクールカーストの頂点がこんなザマになるの、溜飲下がりすぎて鳥肌立った😭💕 「余興(ファンサービス)」って言い放つ近衛のドS加減と、ヘカーティアとの甘い時間のギャップがヤバい…!世界生中継で土下座晒しはもはや芸術レベルの復讐だよ、、 続きマジで早く読みたい!!🔥