テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
いや・・・このアプリにはRPPG(遠隔光電容積脈波法)も搭載しよう・・・それで心拍数を推定し、血圧の傾向をモニタリングして、非接触で、化学療法中の体調急変を早期にキャッチできば・・・日中のログはクラウドに自動保存されるようにもしよう、医師や保護者がいつでも遠隔で確認可能にし、疲労検知機能が働けばいち早く治療の提案もできるし・・・
ジンがグルグルそんなことを考えていると五郎と桜が歓声を上げた
「やったー!!モンスターを倒したぞ!!」
「すごい!すごい!五郎君!」
五郎がボスキャラを倒し、クリア画面が出た、アプリの右上に通知がポップアップされる、さらにモニターではゲーム仮想の世界で五郎のアバターが暴れ回っている、ガゼルのようにピョンピョン跳ねまわり、森や草原を物凄いスピードで抜け、見晴らしの良い崖の上まできている
「アバターの感覚がわかるんだよママ!倒したら振動も伝わってくるんだ!」
「よかったわね!五郎!みんな桜さんのおかげね!」
母親も生き生きとしている五郎を見てとても嬉しそうだ、その横にいる父親がジンに微笑みかけた
「本当に五郎は手術をしてからずっと血圧が安定してるって! あなたの会社のアプリのおかげでゲームが出来るようになって笑顔が増えたって、先生も言ってまして・・・」
「そうなんですか・・・」
グスリと涙ぐむ父親を見てジンは言葉に詰まった
胸の奥で、何かが溶けていくような感覚、失った家族の記憶が、淡い温かさとともに蘇る
父の夢を背負って日本に来た自分・・・孤独に会社を築いてきた自分、でもまさかこんな形で自分が今までやってきたことが実を結んでいるなんて、それも桜のおかげで
グス・・・「この子に普通の12歳の子供の楽しみを与えて下さって・・・本当に私達感謝しているんです、本当に感謝してもしきれないぐらい・・・」
母親の目にも涙が光る、それを見ているジンの喉にも熱いものが込み上げてきた、ジンの視線の先にノートパソコン片手に桜がこっちを見て微笑んでいるのがわかった
「やった!!!ハイレベルだ!僕!大人になったら世界的有名なプロのゲームプレイヤーになるんだ!絶対なる!」
視線で勇ましくゲームに夢中の五郎が言った、五郎のアバターは魔法の扉を次々に突破していっている
コメント
2件
五郎くんが笑顔いっぱいになれて、ご両親すごく嬉しいですね🥺✨ ジンさんのアプリが幸せを運んだ😭 素敵です✨✨
グスン…朝から泣かされた😭 みんながHappyになってるってどうよ✨️ ジンさんあっぱれだわ👏😭