???side
ついに来た……!
「百鬼学園島だー!」
「おい、そんなに走るなて……」
「ごめんごめん」
と、?の方を向いて謝った
だけど、すごく嬉しかった
もう二度と来れないと思っていたところに、また来れたのだから
みんなは元気にしてるかな?
「にしても、相変わらず遠いなー……」
と、少し酔っているのか弱々しかった
だが、?の言う通りすごく遠い
本週から船で10時間かかるのだから
こんなことなら、学園長に本州まで扉で繋げてもらえれば良かったな
そういえば、「前も」こんなこと言ってたっけ
「というか、そろそろ行かんと言われるんやない?」
「あ、そうだった」
まず、島に来たら挨拶しに来いって言われてたんだった
「よし、?の妖怪嫌いも直しつつ学校生活楽しむぞー!」
「別に直さんくてええわ」
???side
まさか、ここまで来てもこういう縁ができるとは……
そんなことを思いつつ、俺は?を追いかけた
「そういえば、どこで会うんや?」
「えっと、学園長室だって」
「案内よろしくな」
「うん、任せて!」
ホンマに大丈夫かいな……
別に信頼していない訳やないけど
?は方向音痴やからなー……
「あのさ……」
「どうしたんや?」
?は少し間を置いてから、話し始めた
「あの、マンドラゴラまんじゅう買っていいかな……!」
「……え?」
まん……え?
「別にええけど」
「やったー!」
と言い、すぐそこにあるお店へ突っ込んで行った
そんなに美味いんか……?
学園長side
「……少し遅いですよ 」
「すみまふぇん……」
「なんか食ってるし……」
まぁ、反省してるようだしいいか
「では、今年から弐年参組の生徒です」
「はい、よろしくお願いします!」
元気な挨拶をして、??くんは去っていった
だが、??くんはまだ聞きたいことがあるのか残った
「何か聞きたいことがあるんですか」
「……ホンマに大丈夫なんか」
「大丈夫ですよ、彼もそんなにヤワじゃないですし」
「そういう話しちゃうねん!」
彼は思いっきり机を叩いた
「別に、?は大丈夫やろうけど」
「……彼らがダメだったとしても、何とかしますよ」
「……!」
多分、?????を心配しているのだろう
君が??くんを安心して預けていたぐらいですし
「だから、安心して学校生活を楽しんでください」
「……言ったからな」
「ええ、約束しますよ」
その言葉で納得したのか、彼はその場を後にした
まぁ、私が行動する前に
彼が何とかすると思いますけどね
佐野side
今日から新学期
俺は弐年参組の扉の前で立っていた
弐年参組といえば、俺が在籍している時に1番記憶に残っているクラスだ
まぁ、担任がやらかしまくって巻き込まれただけなんだけどな
今の俺は、緊張と興奮が入り交じっている
……晴明も、こんな気持ちだったのだろうか
そう考えながら、俺は弐年参組の扉を開けた
コメント
2件
本当に良かったです(*^^*)次のもすごく楽しみに待ってます。(* ˊ꒳ˋ*)
多分、察しいいひとはわかるよ これね、???がわかった方が見てて面白いかも