テラーノベル
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あら、第9話読んだわ!月島の耳元が赤くなってたところ、めっちゃツボったよ〜✨ あの照れ隠しのツンデレっぷりと、黒尾の絶妙な距離感のバランスが良すぎる。最後の「週末、ケーキ忘れたら」のセリフも、最初の「持ってません」からの流れでめっちゃ効いてる。背中越しの視線とポケットの温もり…日常のちょっとした変化を描くのが上手いわね。次の展開が気になる🔥
歩調を早めた月島の少し後ろを、黒尾はポケットに手を突っ込んだまま、楽しそうに歩いていた。
「ちょっと月島、置いてくなよ。先輩を敬う心はどこ行ったんだ?」
「最初から持ってません。それより、足音で後ろにいるのわかるんで、くっついて歩かないでください」
前を向いたまま容赦ない言葉を投げる月島だったが、その耳線がわずかに赤いのを黒尾は見逃さなかった。無理に追い抜こうとはせず、絶妙な距離感を保ちながら並んで歩く。
駅の改札が見えてくると、朝のラッシュに向けた人波が少しずつ増え始めていた。
「じゃ、俺はあっちのホームな」
黒尾が足を止めると、月島も足を止めて振り返った。昨夜のあのもどかしい空気も、朝の少し照れくさい時間も、日常の喧騒の中に溶け込んでいく。
「……黒尾さん」
「ん?」
「週末、ケーキ忘れたら本当に帰りやすからね」
「わかってるって。一番高いやつ買っとくわ」
黒尾がひらひらと手を振ると、月島は小さく頷いて改札へと向かった。背中に感じる視線と、ポケットの中で温まった手元。いつもと同じ通学路のはずなのに、視界に入る景色がほんの少しだけ違って見えた。