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3 - 定番デートスポット。

♥

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2023年12月06日

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『次は〇〇駅ー〇〇駅ー…』



遠出はしたくないというあろまの意見で、俺たちは近場の遊園地周辺に行くことにした。デートスポットとしては本当にド定番。日中でさえいい景色だが、夜になればイルミネーションが最高に綺麗だ。

この駅で降りる人はやはり多く、人混みに流されながらもあろまの腕をしっかり掴む。人の流れが落ち着いたところで、ゆっくり改札を出た。



「さむっ…」



海風がぶわっと目の前から向かってきた。いくら厚着をしていたって風には耐えられない。風の強さにぎゅっと目を瞑るあろまを見て、くすっと笑ってしまった。



「…んだよ」

「寒いよね、手繋ぐ?」

「こんな外で…バカだろお前…」



恥ずかしそうに早足で歩いていくあろま。二人でいる時でもあまりくっついたりしないタイプのこいつは、そんなこともちろん外でなんてできるはずない。わかってはいるけど一応ね、聞いてみただけ。

















特にどこに行くということもなく、適当に駅周辺を歩く。イルミネーションは夜中ずっと点灯しているようで、綺麗に見える場所もいつくか探しておいた。軽い散歩みたいな、そんなノリだな。



「カップルだらけだな、爆発しねぇかな」

「そうだね…ちょっとアウェイかも…」

「なんで?」

「だってほら、男同士で来てる人いないじゃん」

「さっきまで手繋ぎたがってたのに?」

「はは…まぁ…」



それはそうだけど、やっぱり男女が大半を占めるこのデートスポットでは俺たちはちょっと浮いてるんじゃないかと思ってしまう。



「えおえお」

「ん?」

「イルミネーションどこからだと一番綺麗に見える?」

「えっと…」



俺はスマホを取り出し、マップを開く。



「一番…ってところは難しいけど…穴場ならあるみたいだよ。あんまり人も来ないらしい」

「ふーん…」



あまり興味のなさそうな返事のあと、少し考える素振りを見せる。



「じゃあそこ行くぞ」

「えっ…」

「早く案内しろよ」



なぜか少し怒ったような声色だった。俺が何かやらかしたのかと思ったけれど、そんなフシは全く無い。またいつもの気まぐれか、と自己完結して、目的の穴場に向かうことにした。








To Be Continued…

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