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嘘吐き狼の懺悔ゲーム
「、、、っ、はぁ、はぁ、、」
もうどれだけの時間がすぎたのか分からない。
「はぁ、か、か、ぎを、、」
脱出も出来なければ、死ぬことさえも出来ない
「、、、っ、つ、ら、、」
また、朝が明けるのを、ただ待つだけ。
、、、次の犠牲者が来るまで、耐え続ければいい
ある罪を犯した彼達を、神は裁くだろう。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「、、、すぅ、すぅ 」zzZ
薄暗く寒い部屋から寝息が聞こえる。
「、、、ん、んー、、、」
少年は冷たいベットから起きる。眠い目を擦り、少年は地面に足をつけた。
「、、、ここ、何処?」
そこは少年の部屋ではなく、知らない部屋だった。
「、、、まず状況を整理しましょう。ここは何処でしょうか」
少年は部屋をくるっと見た。
「、、、この扉は、開くのでしょうか?」
冷たい鉄の扉のドアノブを掴む。少年は力を込めて扉を押した。
ギィィ…
「意外と開くんですね。」
少年はびっくりしたように言った。
「、、、ここ、探索してみた方がいいですよね」
そう言い、少年は建物の探索をし始めた。
暫くすると少年はとても大きい木の扉を見つけた。
「わぁお、おっきいですね。」
少年は力を込めて扉を押してみた。
ガチャッ…
開いた扉の奥には…
「!」
ザワザワ ザワザワ
他の知らない人達が沢山いた。
「あれ?僕達以外にも他の人がいたんだね!」
「あっ、こ、こんにちは。」
「ねぇね!君はここが何処か知ってる?僕達はいつの間にかここにいたんだけど、、、」
「す、すみません。僕も分かりません。」
「そっかー。ここ、何処なんだろうね」
「、、、さあ。」
ザザーザー
急にテレビの電源がつく。
『ーー聞こえてますか?』
「びゃっ!!急になに!?」
テレビの中には仮面を被った男が写っていた。
『ー全員揃いましたね?それでは、今からゲームを開始致します。』
「げ、ゲーム?」
「ぼ、僕達、、、。何をさせられるの?」
『ーそんなに怖がる必要はありません。皆さんには只、ゲームをやって頂きたいのです。』
「げ、ゲーム?」
『はい。もしこのゲームで負けてしまった人は、ここの人柱になってもらいます。』
「ひ、人柱?人柱って、、、。」
「ど、どうして僕たちが?」
『…それはみなさん。何らかの罪をお持ちでしょう?』
「つ、罪、、、?」
『はい。罪を犯した者は祟られる。罪を犯した者は、、、』
『罰せねばならない。』
「つ、罪って、、、。」
「お、俺たちは何も、、、。」
『それでは、ご武運を祈ります。』
ザザーザーザザ
「、、、」
「、、、」
「ね、ねぇ。ゲームって、、、。」
「うぅ、、、。なんで私達がこんな目に、、、!」
さっきの説明を聞いて絶望をする人や疑問に思う人。沢山の人がいた。
「、、、ど、どうすればよいのでしょうか。 」
「み、みんな落ち着こっ!!とりあえず自己紹介をしよっか!」
「僕の名前は愛乃璃空亜!よろしくね!」
シーン…
突然の自己紹介で場は静まり返った。
「、、、そうですね。知らない人同士だと怖いですから、自己紹介は必要だと思います。」
「僕の名前は翠海と申します。」
「み、ミミくん?」
「はい。」
「ふ、フルネームで言わないんだね。」
「、、、言う必要がありませんので。」
シーン…
「つ、次いこっか!じゃあそこの赤髪の子!名前は?」
「わ、私は雨乃梨杏。よろしく。」
「じゃあ次は、、、」
「僕は萌!よろしく」
「え、えっと、萌ちゃん?」
「うん!まあそれでいいよ」
「それじゃあ、次は僕かな」
「僕は晴世光樹。よろしくね」
「光樹くん、、、OK」
「わ、私は紫姫野夏都!よろしくね!」
「なつちゃん、じゃあ最後は、、、。」
「俺は橙星黄金。よろしく。」
「こ、これで全員の自己紹介が終わったね」
「僕達の罪、、、。罪って、なんだろう、、、。」
「、、、そういえば、ゲームって何をやるんでしょうか」
「うーん、、、あっ!ここに何か紙があるよ!」
「えーと、なになに、、、。1ゲームは謎解きゲームです。ルーレットでペアを決めて、謎を解いていきましょう。」
「そして、その中に裏切り者がいます。その裏切り者を処刑すればゲームは完了です。」
「裏切り者は一人しかいないので間違えないように処刑しましょう、、、だって」
「そ、そんな、、、。みんなと争わないといけないの、、、?」
「、、、ルーレットって、これかな?」
ジージジ
『ーこれから、ルーレットを開始致します。』
「あっ!始まっちゃう!」
「ど、どんなペアになるのかな、、、」
「、、、」
ガラガラガラ
『ペアが決まりました。まず、なつさんと光樹さん。』
「えっ、わ、私たち?」
「意外なペア、、、だね」
『次のペアは、りくあさんと萌さん。』
「へぇー、よろしくね!りくあちゃん」
「う、うん、、、よ、よろしく、、、。」
『最後は梨杏さんと黄金さんと澪桜さんです。』
「よし!よろしく!頑張ろうね!」
「、、、わかりました。」
「よろしくお願いします。」
『それでは、ご武運を祈ります。』
ブツッー
「、、、謎解き、かぁ、、、。」
「嫌だなぁ。僕、頭使うの苦手。りくあちゃんよろしく!」
ギュッ
「わっ!う、うん!ぼ、僕も頑張るよ!」
「夏都さんは頭使うの得意?」
「う、うーん。まあまあかな。」
「まあ皆そうだよね。この先大丈夫かなぁ?」
「えっと、な、なるべく頑張るね!」
「う、うん、、、。」
「わ、私も頭使うのは得意じゃないから任せた!」
「僕も得意かは分かりませんがなるべく善処します。」
「俺も、嫌いでもないし得意でもないから」
「あ、あれ~?」
『もう、罰せられる人は決まってるのです。』
『さあ、皆さん。罪を償う準備は出来ましたね?』
『それでは、嘘吐き狼達の懺悔ゲームの開始です。』