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ATTENTION PLEASE !!
🎼🩵💛
🔞、やや暴力表現有
💛 屑要素有
OK?
LET’S GO
✧• ─────────── •✧
🩵「え?」
こさめは言葉を失った。
昨日まで愛し合っていたはずの彼がホテルからでてきたからだ。
隣にいるのは知人ではなかったが、
彼の表情を見る限りただの知り合いではなさそうである。
ショックで呆然としていると、なんとこちらに気づいた彼から声をかけられた。
💛「わ、こさめちゃんっ?!」
❤️「ん、みことの知り合い?」
💛「あ、えーっと弟!」
彼は怪訝な顔をする知人の質問に白々しく嘘をついた。彼との関係は恋人同士であったはずだ。
そんな彼は初めて見た。彼がこんなにもあっさり嘘をつける人間だということすら知らなかった。
なんとも言えない複雑な気持ちで2人を見つめていると彼に腕を引っ張られ、きづいたら路地裏にいた。
💛「ごめんなさいっ…!!」
今にも泣きそうな顔で彼はこちらを見つめる。
うるせぇ、泣きたいのはどう考えてもこっちだろーが。と思いつつもこさめは何も言えない。
婚約破棄?不貞行為で裁判?
言いなれない、聞きなれない日本語が頭をぐるぐる回る。
💛「お互いの両親には言わないで……っ」
この期に及んでなんと我儘な男であろうか。顔の面が厚いとはこのことか、とこさめは妙に感心してしまった。
が、好きという気持ちだけで承諾できるほどの軽いものでは無かったようだ。
🩵「意味わかんない…普通に婚約破棄だし慰謝料請求もするけど。」
💛「ほんまにそれだけは…っ!なんでもするからっ、!!」
なんでもする?お前に何ができんねん。お前がせなあかんかったのは”する”じゃなくて不倫”しない”やろが。
こさめは困惑していた。
今目の当たりにしている彼は本当に同棲中のみことであるか何度も疑い、確かめようと思った。
しかしどう見ても彼だ。本性があまりにも彼からかけ離れているだけで、紛れもなくみこと本人なのだ。
🩵「なんでもするんだよね ?」
やおら口を開いた。この時の彼の顔はこさめの脳に一生分焼き付いただろう。
🩵「じゃぁ今全裸で土下座して」
💛「…っ、?」
🩵「聞こえなかった?全裸で、土下座して。今ここで」
✧• ─────────── •✧
みことには少し解読に時間のかかる台詞だった。
彼は淡々と告げた。声色があまりにも冷たくて、そこでやっと自分のした事の大きさに気がついた。
そこにおちゃらけたいつもの彼はいなかった。
別に別れればいい。両親やみこと自身の経済力をもってすれば他にいい相手、それこそ不倫相手と結婚まですることも可能だろう。
しかし彼の冷ややかな表情を見た瞬間、どうしても彼に許してもらわねばならないという感情に突き動かされた。
みことは脱いで謝罪する以外に道はないという思考に支配されていた。
ただ、黙ってこちらを見つめる彼は誰もが息を飲むほどに美しかった。