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この度はぬさもとりあえず手向山
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星螺💫
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おむらいす
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初投稿です。
魔主役shprp
rp捏造気味
ツッコミどころ満載
センシティブ表現、R18あり
それでも良ければ↓↓↓
rp視点
いつだったか。あの人のことが気になりだしたのは。
そうだ、思い出した。
バレンタイン。周りが恋愛だなんだと騒いでいたあの日。
誰かと誰かがそういう関係になるのを見るのはなんだか気恥ずかしいし、自分にはまだ遠い世界の話のようにも思える。
「恋愛……かぁ……」
ふと、そんな言葉が頭をよぎった拍子に、脳内に、なぜかふと1人の人物の姿が浮かんで上がった。
ーー師団の中で自分にとっていちばん距離が近くて、よく一緒にいる先輩。
バイクが好きで、ちょっと毒舌で、いつだってクールな先輩の姿が。
ショッピさん。
その名前が、顔が浮かんだ瞬間、自分の思考回路に盛大にツッコミを入れた。
「いやいやいやいや、待て待て待て、なんでそこでショッピさんの名前が出てくんねん!」
ぶんぶんとすごい勢いで首を横に振り、頭の中に浮かんだ先輩の残像をかき消そうとする。
憧れとか、信頼とか、そういう尊敬の感情の延長線上のものだ。そう自分に言い聞かせなければ、なんだが胸の奥が妙にざわついて、別の意味で心臓がもたなくなりそうだったから。
が、一度脳裏に浮かんでしまったその考えは、魔法のように簡単には消えてくれなかった。
それからというもの、必要以上にショッピさんの姿を目で追ってしまうようになっていた。
部室の隅でいつものように煙草の箱をいじっている横顔、ふとした瞬間に向けられる気怠げな視線、愛車のバイクの話をしているときの少しだけ熱を帯びた声ーー。
これまでなら「頼りになる先輩」として何気なく見過ごしていたはずの細かな仕草が、やけに鮮明に網膜に焼き付いて、離れなくなってしまう。
(なんでや……なんで最近、こんなショッピさんのことばっかり……!)
図書室での作業中、少し離れた席で資料をめくっているショッピさんの姿を無意識に見ている自分に気が付き、慌てて自分の額を机に軽く打ち付けた。コツン、と小さな音が響く。
「……何してんねん。机が痛がっとるぞ」
いつの間にか目の前に立っていたのは、まさにその人ーーショッピさん本人だった。
いつもの気怠げな雰囲気を纏ったまま、冷めたような、けれどどこか面倒見のいい目をこちらに向けている。至近距離で見上げるその顔に、心臓がドクン、と大きな音を立てた。
「ッ、な、なんでもないです!痛くないです、机も多分!」
「なんやそれ。お前変なとこ真に受けるよな」
呆れたように片眉を上げたショッピさんが、こちらの心を覗き込むようにふっ、と笑った。
息が詰まりそうになりながら、顔が真っ赤に染まっているのを隠そうと必死で俯いた。
(あかん、バレてまう……!)
「……お前、顔真っ赤やぞ。熱でもあんの?」
「な、ないです!全然元気です!」
「そうか?まあ、あんま根詰めんなよ」
そう言って、ショッピさんは俺の頭にぽん、と軽く手を置いてから、何気ない様子でさっきまで座っていた席へと戻っていく。
触れられた頭のてっぺんから、全身へと微かな熱がじわじわと広がっていくのがわかった。
意識してしまうと、もう引き返せない。
胸の奥で波打つこのざわめきが一体何なのか、分かっていながら、認めることが出来ない。
自分の中のそのざわめきに名前をつけてしまったら最後。
もう二度と、あの頃の憧れの先輩には戻せなくなってしまう。
ちょっと話しかけられただけで必要以上にドキドキしてしまうし、ふと目が合っただけで、顔が赤くなってしまう。何より、ショッピさんにとって自分は数いる後輩の中の1人でしかないはずなのに、自分だけがこんな重たい感情を抱えているのだと自覚してしまうのが怖かった。
頭の中で必死に「いやいや勘違い勘違い!」「尊敬のしすぎや!」と打ち消そうとする。
だが、さっき頭に触れられた温もりや、ふとした瞬間に香る煙草の匂いを思い出してしまう度に、胸の奥で燻る熱はどんどん輪郭をハッキリさせていく。
(……あー、もう……!)
机に突っ伏し、両手で顔を覆ったまま、声にならない悲鳴を上げた。
知らなければよかった。こんな気持ち。
そうすれば、こんな沼にハマることもなかったのに。
(…分かってる。分かってるねんけど……!)
頭の中でどれだけ理性を働かせても、胸の奥で膨らんでいく熱は萎むどころか、痛いくらいに膨張していくばかりだった。
ショッピさんにとって、自分はきっと数いる後輩の中の一人でしかない。
出会ってからの時間だって、決して長いわけじゃない。あんなクールで、どこか達観しているショッピさんが、自分に特別な感情なんて持っているはずがないーーそう、頭では冷静に、痛いほど理解している。
だからこそ、怖い。
もし、この気持ちが抑えきれなくなって溢れ出してしまったら。
もし、うっかり態度や言葉に出てしまって、いつも通りの関係すら壊してしまったら。軽蔑されて、面倒くさがられて、いま隣にいることすら許されなくなったら。
そんなの、耐えられるわけがない。
想像するだけで、心臓が掴まれるように痛んだ。
傷つくぐらいなら、今のまま「ただの後輩」として、後ろを歩かせてもらえるだけで十分じゃないか。その方がずっと安全で、ずっと平和だ。
溢れそうになる感情を、奥底へ、誰にも見えないように深く閉じ込める。
誰にもバレないように、いつも通りに振る舞う。そうしていくべきだ。
それは、そう言われて、すぐに実行できるほど簡単ではなかった。
隠そう、見ないようにしよう、そうすればするほど、皮肉なことにそれは逆効果を生んだ。
意識すまいとすればするほど、ショッピさんの小さな癖や表情が、まるで焼き付くように離れなくなる。
朝、部室で眠そうに発する、少し低くて甘さを含んだ声。バイクの話をしているときの、少年のような楽しさが滲む表情。退屈な会議の最中、気怠げに頬杖をつきながら窓の外を流れる雲を見つめる、アンニュイな横顔。
そのすべてが、胸の奥をチリチリと焦がしていく。
(……あかん、また見てしもうた……)
自室のベッドに寝転がり、天井を見つめながら、小さく息を吐く。隠そうと決めたはずなのに、視線は勝手にその人を追いかけてしまう。気持ちが波のように押し寄せては引いていく。
そして何よりーー。
「レパロウ」
他の誰かに呼ばれる時とは違う。
ただ、名前を呼ばれただけなのに、その低い声が自分の名前を紡ぐたび、心臓の奥が跳ね上がり、全身の血が一気に沸騰するような熱さを覚える。
周りから見ればただの先輩後輩同士にしかすぎないのに、自分にとっては世界で一番特別で、毒のように甘い響きに感じられてしまう。
防波堤が決壊しつつあることに気が付きながらも、俺は枕に顔を埋め、熱を帯びた頬を擦り付ける。
ただただ深くなっていく恋心を逃がす場所などどこにもなかった。
コメント
1件
うわああああ第1話からもう沼確定案件すぎる!!😭💕 「ショッピさん」のクールだけど面倒見いい感じと、それに翻弄されまくるレパロウくんの心情描写がリアルで胸がギュッてなる…! 「あかん、バレてまう…!」の関西弁混じりの焦りが可愛すぎて、もうずっとこの2人見ていたい…✨ これからどうなるんだろう、続きが待ちきれないよ〜!!🌸