「……んがっ」
自室の机で目を覚ます。あれ、俺勉強してたんだったっけ? と思いながら時計を見ると、時刻は既に日付が回りそうだった。
風呂入ってねぇ……。部屋にシャワーはないので俺は急いで風呂場へと向かう。服を脱ぎ捨てて浴室に入る。海兵たちの共有スペースとなっているため、脱衣所や風呂場には大抵誰かがいるものだが、時間が時間なので誰もいないようだ。ラッキー。
でも深夜なので湯船には浸かれないな……でもこれは自分の机で寝落ちした俺が悪いので仕方がない……。明日は早く風呂に入ることにしよう……。
手早く身体と頭を洗うと早々に上がることにした。風呂場から出て脱衣所に戻ってくると、そこにはドレークさんがいた。
「あ、ドレークさんも今からお風呂ですか?」
そう聞くと、ドレークさんはすごい勢いで後ろを振り向いた。だ、大丈夫?それ首イカレない?
「ドレークさん?」
「………はやくふくをきろ……」
顔を真っ赤にしてそう呟くドレークさん。……いや俺男だが。なんで照れてるんだよ。でもそのまま裸でいるわけにもいかないので、とりあえず俺はささっと着替える。
「ドレークさん、大丈夫ですか?」
俺が声をかけると、ドレークさんはハッとしてこちらを見た。
「だ、いじょぶだ……」
「そうですか…?」
本当に大丈夫かと心配になるが、ドレークさんが大丈夫だと言ってるならこれ以上追及するわけにもいかない。
俺は先に失礼しますね、とだけ言ってその場を後にした。
自分の部屋に戻り、ベッドに寝転がって俺は考える。
「何かさっきのやり取り、ラッキースケベみたいだったな」
男と男のはずなんだけどな……。
まあ俺の裸が目に毒だったんだろう。もうちょっと引き締めるか。腹筋割ろう。シックスパック目指そ。そんなことを考えているうちに、睡魔に襲われて眠った。
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