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香月「ただいま帰り…え…」
そこにあったのはたくさんの仲間の亡骸だった。その中心には血まみれの男が佇んでいた。赤いトップスに白いズボンで碧眼の金髪でThe外人な男が目の前にいた。
??「おかえり。残念だけどみんな死んでるよ。」そう言って悪魔のような笑みを貼り付けた男が近づいてきた。怒りで頭がパンクしそうだったが、それよりも仲間たちが殺された絶望感で頭が働かない。頼れる兄貴たちはほぼ全員出張だ。
香月「あ…え…」
武闘派として情けないかもしれないが、腰を抜かしてしまった。震えも止まらない。目の前に仇がいるのに。目の前にいる男の目には感情がない。はっきり言って怖い。私も所詮「モノ」としか見てないだろう。でも逃げなければならない。逃げて情報を伝えるために。閏間地区には矢部の兄貴、小峠、水野、工藤、和中の兄貴、小林の兄貴などがいる。都合よく助っ人が現れるなんて夢のまた夢だとわかっている。
香月(やるしかねぇ…)
俺は命をかけてチャカを抜く。
その時その男の嘲笑するような笑みが一瞬だけ真顔になったかと思いきや嗜虐的な笑みに変わった。一瞬で殺されることを悟った。
香月「あ゛っ!?」
その瞬間、足に猛烈な痛みが走った。膝を撃ち抜かれてしまった。足が動かない。こんなに弱いとは、さすがに嫌気がさしてくる。
ダヴィ「お嬢ちゃん、何者?当たらなかったけど、すごい早撃ちだったね。えらいえらい」
そう言って頭を撫でてきた。イカれてる。なんなんだこいつは。拒絶したいが、足が動かないせいで抵抗ができない。それをいいことに手つきがなんだか…思い込みかもしれないがいやらしくなっている…気がする…
香月「ん゛っ!?」
ダヴィ「ここかー♡」
突然脇腹に手をやってきた…先の戦闘の傷もあって敏感なところだ。隠してたはずなのに…
香月「あ゛っ!?い゛ぃた゛っ!?」
傷口のいちばん痛いところを重点的に体の隅々までまさぐってくる。はっきり言って地獄だ。退けようにもパワーが違いすぎる。
ダヴィ「ご自慢の精神力だけど、俺相手じゃ意味ないね♡」
香月「…」
思考が読めない。何を考えているのか分からないから、何をされるのか恐怖心がただ増えていく。
ダヴィ「あぁ、男の子だったんだ。」
香月「ぁ゛、」
グィッ
香月「!?」
舎弟「香月の…兄貴を…殺らせるかぁ…」
ダヴィ「へぇ?香月ちゃんって言うんだ。いいこと聞いたー♡てなわけで死んでいいよ」
そう言って舎弟の脳天を撃ち抜いた。
香月「ヒュッ…ァ…」
はっきり言って吐きそうだ。
ダヴィ「んー?もしかしてコイツ。君にとって大切な人だったりする?」
香月「…」
ダヴィ「泣いてても分からないんですけど。」
ダヴィ「ハァー。もういいわ。」
香月(やっと…死ねる…)
ダヴィ「殺すの面倒くさいし、お前玩具決定ね。」
香月「は?」