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ここあ「まゆゆ」
「どうしたの?」
そう聞いたらまゆゆは困ったような顔をして
まゆゆ「…うーん」
「よく分からない」
とクスッと笑った
ま「この思いになんて名前をつけたらいいんだろって」
「考えてただけ」
こ「ふーん」
私は軽く相槌を打った
ま「なんだか、帰れなくて安心してるような」
「そんな気がして」
空を見上げてまゆゆはそう言った
こ「帰れなくて安心?」
「珍しいタイプだね」
ま「うーん」
「多分、元の世界での不安を少しでも」
「忘れたいのかも」
こ「確かに私も当分は帰りたくないな」
ま「元の世界が嫌なのもあるけど」
「この世界はなんだか、暖かい」
胸に手を当てながらそう言った
こ「確かに、平和だよねここ」
束の間の幸せだと知りながら私はそういった
ま「ずっと続くものなんか無いけどさ」
「願っちゃうよね」
こ「…そうだね」
少しまゆゆが笑ったような気がした